東京都武蔵村山市議 すどう ひろし(須藤博)のページ

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徳洲会は、病院経営に専念せよ!

2013-10-04 23:38:07 | Weblog
読売夕刊に、「徳洲会、創業家離れ加速」という大きな見出しが躍った。国内最大級の医療グループ「徳洲会」は、徳田理事長の長男の衆院選での選挙違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けているが、これによる病院経営への影響を心配する病院長らから、虎雄氏ら執行部の退陣を求める声が上がり始めたという。

これまでにも、創業者の徳田虎雄氏(元衆議院議員)の金まみれの選挙が捜査対象に上ったり、病院組織を使った裏金作りが税務署に暴かれたりと、たびたび政治がらみの醜聞が浮上した。今度の事件は、病院組織ぐるみ選挙の実態が明るみに出たことで、徳洲会とその病院グループへのダメージは大きい。

10年前に、武蔵村山市が徳洲会病院を誘致できなかった原因は、地元の医療関係者の抵抗と徳洲会が政治に関わりすぎていることに対する地元政治勢力(主に公明党)の警戒感だった。あの頃は、都内全域に徳田氏の自由連合のポスターが貼り出されていたから、政敵の出現に対する警戒感が強く働いたのも無理はない。

だが私は、政界進出は徳田氏の個人的な道楽に過ぎないから、長続きしないと睨んでいたので、政治的な意味での過度の警戒感を滑稽にすら感じていた。案の定、それからしばらくして、自由連合が業者に金を払ってポスターを貼らせていた選挙違反が警察に立件され、都内全域に貼られていたポスターは消えた。さらにその後、病院組織を利用しての大掛かりな裏金作りが国税庁によって暴かれ、自由連合は資金源を断たれて組織的な動きを止めた。

徳田氏は、病院を全国展開する中で医師会と政治の壁に阻まれ続けたため、自ら政界進出を果たして衆議院議員になるなど、強い意志力で不可能を可能にしてきた男だ。その強い自負心が暴走したのか、やがて首相になることまで夢想するに至ったという。

だが、徳田氏の自由連合は市民的な広がりがなく、病院職員を駆り出しての選挙活動で成り立っていたに過ぎなかった。今回の選挙違反事件では、公的な存在として税金が優遇されている特定医療法人にもかかわらず、徳洲会は、いまだに徳田虎雄理事長と徳田一族の私物に過ぎないことが明らかになった。

徳洲会病院は、医療レベルは概して高く、病院としての実力は十分に評価できると思っている。徳田氏の功績で、徳洲会は国内最大級の医療グループに育ったわけだから、すでに政治に強くこだわる必要などなかろう。徳田氏の政治道楽に駆り出される病院職員は大きな迷惑だし、しわ寄せが罪のない患者にまで及んではなるまい。

徳洲会の誘致運動に関わって果たせなかった市民の一人として、抗議を込めて申し上げたい。(1)徳洲会は、政治から完全に手を引いて医療機関としての活動に専念すべし! (2)徳田虎雄氏は経営の第一線から手を引き、徳洲会は「特定医療機関」として医療に専念すべし。

~勇気を持って抗議の声を上げた徳洲会の病院長と関係者の皆様に、心からのエールを送ります~(2013.10.4)


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