東京都武蔵村山市議 すどう ひろし(須藤博)のページ

真実の政治・住民本位の政治が私の信条です。

危険度が上がった!? 「立川断層」 掘削調査

2013-02-10 08:37:14 | 地方議会
 我が武蔵村山市が、悪い意味で全国的に有名になってしまった。それは「立川断層帯」という、過去の大地震の跡が市の中心部を通っていることが新聞やテレビ等で大きく報じられているからだ。

 その断層が走っている場所の掘削調査が、東大地震研究所などによって武蔵村山市の日産工場跡地(現在は真如苑の所有地)で行われていて、(H25年)2月8日、武蔵村山市と周辺の自治体関係者への現場説明会があった。 ※マスコミには前日に公開されていて、2月8日夜7時のNHKニュースでは第一番のニュースとして大きく報道された。

私も地元の自治体議員として参加したが、掘削された穴は長さ250メートル、巾30メートル、深さ10メートルと想像していたよりも大きな穴だった。係の方の説明を聞きながら穴の周りを一周したが、掘削された縦長の穴の中心部に、素人にもはっきり分かる形で縦に亀裂が走っているのが見えた。

説明では、これまでは断層が縦方向にずれたと思われてきたが、掘削してみたら縦より横方向のずれが大きいことが分かったとのこと。それが意味するところは、ここで過去に起きた地震は、横と縦に複雑に揺れた可能性が高いということだ。また3~4万年前の地層に、複数回の地震の痕跡が見えるとの説明もあった。仮にそうであるなら、そう遠くない昔に、数千年から数万年という周期で大きな地震が起きていたことになる。

 詳しい解析は時間をかけて行われるので、現時点で大騒ぎする必要はないが、万一断層帯がずれたら、マグニチュード7以上の直下型地震に見舞われるという。しかも、横揺れが強いので多くの建物の倒壊も覚悟しなければならない。私たち武蔵村山市民は、これまで以上に、真剣に防災対策に取り組まねばならなくなった。

※原発周辺で行われている地層調査の穴は数メートル程度だから、今回のように250メートルもの穴を掘っての調査はきわめて異例だという。20キロ以上も伸びている立川断層帯でも、他にこれほど大きく掘れる場所はないから、地主の真如苑の協力に感謝しなければならない。

教育現場から、暴力(体罰)の一掃を!

2013-02-06 17:47:02 | 地方議会
桜宮高校のバスケ部員が、体罰が原因で自殺した事件で日本中が揺れたばかりだが、今度は女子柔道のオリンピック強化選手への暴力指導が明るみに出て大問題になっている。

柔道連盟の「事なかれ隠蔽体質」も明らかになった。15人の女子選手たちは、連盟への訴えでは効果がないと見て、上部団体のJOCに訴え出た訳だから余程、思い余ってのことだろう。惨敗に終わった前回のオリンピックでは、女子柔道の選手は試合中に監督の方ばかり見ていたから、園田監督は徹底したパワハラ的な指導法で選手の自発性を完全に奪っていたのが敗因と見て良いだろう。

「股を開け、顎を引け、歯を食いしばれ」と言って、鉄拳を食らわせる。この光景は、戦前の大日本帝国陸海軍内でよく見られた光景だったらしいが、学校からオリンピックに至るまで、前近代的な暴力指導がはびこっているとしたら、余りにも世界から遅れている。

ひるがえって我が武蔵村山市ではどうだろう。つい最近まで、体育の○○先生はすぐ殴るとか、管理職になった○○は暴力教師だ、などという噂が飛び交っていた。スポーツ指導でも生活指導でも、大声で恫喝したり殴ったりするのは指導のスキルがないからで、本人に考えさせやる気を出させてこそ真の実力が身につくものだ。

体罰を使って指導する教師を、熱血教師として熱狂的に支持する保護者も少なくないから、保護者の意識も遅れている。怪我をさせる程の暴力は振るわないまでも、言葉の暴力は少なくないし、水を飲ませないとか理不尽に校庭を何周も走らせるという、隠れた体罰もあると聞く。

教育現場は、とかく密室に成りやすい。教育現場での体罰も言葉の暴力も決して許してはならない。学校管理者や教育委員会は、どうしたら暴力(体罰)が一掃できるか、教師のスキルを向上させる方法を真剣に考えてほしい。