東京都武蔵村山市議 すどう ひろし(須藤博)のページ

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貴重な「巾着田」を残そう!

2009-01-06 22:43:06 | Weblog
巾着田(きんちゃくでん)とは何か、ご存じですか?
昨年末、地元の方に案内していただき、おそらく東京にはここ1カ所しか残っていない、貴重な「巾着田」を見てきました。丸く蛇行している川の内側が田んぼになっていて、その地形が巾着(昔の財布)のようになっているために付いた名前で、東京都あきるの市の「高瀬耕地」と呼ばれる場所です。

東秋留駅の北側で、地名で言うと、「草花」というあたりです。高瀬耕地を取り巻いているのは秋川の支流の平井川で、のどかな田んぼを優しく潤して流れています。私が訪れたのはひんやりとした冬の午後でしたが、それでも「巾着田」の耕地は青々と草が生い茂り、刈り取りの終えた田んぼには農作業をする人の姿も見られて、ゆったりと時の流れるのどかな風景が広がっていました。

平井川には、土手のあちこちから清水が湧き、夏にはほたるが舞うとのことです。数百メートル北側の小高い山には大鷹が営巣し、高瀬耕地は餌場になっていて、時々大鷹の飛来する姿が見られるそうです。

さて、ここからが問題なのですが、この貴重な巾着田を真っ二つに分断する形で道路橋が架けられようとしていて、工事の着工がほんの間近なのです。
この道路計画が立てられたのは40年も前のことで、国道16号線のバイパスとして瑞穂町から八王子に抜ける遠大な計画ではあるらしいのですが、地元住民は工事が迫るまで何も知りませんでした。

しかも、じっさいには羽村大橋から、あきるの市の五日市街道までしか道路が繋がらないという、意味のないバイパス?道路なのです。ほんとうに将来、16号線のバイパスになるのかどうか、現状では想像もつかない状態です。現地をじっくり見れば見るほど、貴重な自然を破壊し多額の予算を投じてまで強行するべきかどうか、疑問を感じてしまいます。

地元有志の皆さんが、貴重な巾着田と大鷹の餌場を守ろうと、事業主である東京都に働きかけてており、現在、大鷹の生息調査がずさんだとして都議会で取り上げられて問題になっています。現地では集会や探鳥会なども予定されています。

問い合わせは、042-559-2103(電話・FAX)小山さんまで。