東京都武蔵村山市議 すどう ひろし(須藤博)のページ

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こりゃダメだ! 橋下知事の外交感覚

2012-10-06 10:42:25 | 地方議会
インサイダーのひとりとして言わせて貰うなら、マスコミで酷評されているよりは、民主党は内政では実績を上げていると思っている。しかし、外交については誰が首相になってもお粗末な気がする。

尖閣の国有化で中国との摩擦が起きて、中国からの観光客激減などの影響が出ているが、前にも書いた通り、尖閣は石原都知事に任せておくべきだった。野田首相は、石原知事よりも国が直接管理した方が摩擦が少ないと考えたらしいが、これはまるで逆だ。「国有化」が、中国とっては東京都の管理よりもずっと重いことは、素人でもわかることだ(とはいえ、東京都が漁港を整備する段階になったら、強欲な中国のことだから、それ以上の強攻策で対抗して来たかもしれない)。

ところで、橋下知事の尖閣発言にいたってはもっと酷い。彼は、竹島と同列に国際司法裁判所での決着を主張しているが、実効支配されている竹島と、日本が実効支配している尖閣ではまるで事情が違う。裁判に訴えるということは、尖閣に領土問題が存在することを認めることに他ならない。橋下さんの発想は、法律家の狭い視野からのそれであって、外交をわかった政治家のものではない。

外国と友好的に渡り合うには、国際政治の冷徹な力学の理解と広い視野が欠かせない。橋下さんの発言は、いみじくも国内政治にしか目が向かない、視野の政治家であることを告白したようなものだ。橋下さんに日本国の首相はできない。いや、この程度の人に絶対やらせてはいけない。