東京都武蔵村山市議 すどう ひろし(須藤博)のページ

真実の政治・住民本位の政治が私の信条です。

朝日新聞の 「大誤報」!! 安っぽい正義感など要らない。

2014-09-15 09:26:18 | 地方議会
朝日新聞の社長が、見苦しい迷走の末に、追い込まれてやっと謝罪した(26.9.11)。余りにも遅すぎる上に、相変わらず言い訳がましい。

私は、10数年前の武蔵村山市長選での強引な報道を目のあたりにしてから、朝日新聞に対する抜きがたい不信感を覚えていた。それ以来、いくら朝日が拡販にきても一度も契約していない。数年前にも地元記者の軽率な記事によって迷惑を被ったが、記者に抗議しても高圧的に居直るだけで官僚的な体質に呆れた。

末端の記者は、新聞社の体質を滲ませながら取材するもので、社によって記者の感じが微妙に違う。学生時代からずっと購読している某新聞の記者は、おしなべて素朴で実直。何よりも人間性を感じさせるので好感が持てる。私が接した朝日の記者さんたちは、有能だが温かみは感じなかった。

それにしても、原発事故の吉田証言の「読み違え」はひど過ぎる。朝日のスクープが出てすぐ、私も朝日のデジタル版で読んでみたが、吉田証言では「伝言ゲームのようになって退避命令がうまく伝わらずに福島第2原発まで退避となった」と書いてあって、「命令違反」とは読めなかった。

朝日の「命令違反で逃げた」という記事は、初歩的な読み違えが原因だと思うが、中学生でもこんな間違いはしないだろう。朝日の釈明の通りに、記者の思い込みや取材不足が原因というなら、それがまさに独善的体質の真骨頂なのだろう。

社会正義や人権を重視する、朝日新聞のリベラルな報道姿勢は貴重だし、同社が大きな社会的使命を果たしてきたのも事実だ。しかし、安っぽい社会正義を振りかざして、結果的に関係者の名誉を傷つけたり、誤報を放置して結果的に国民に迷惑をかけるなら、即刻、新聞社の旗を下すべきだ。

旧日本軍は、余りにも大規模な軍事展開を行ったために、アジアの各地で悲惨な戦禍を残し、従軍慰安婦でも禍根を残すこととなった。歴史の闇に隠された負の遺産を発掘することは必要な作業だから、朝日新聞が吉田清治という証言者にスポットライトを当てた動機は悪くない。

ただし、当時でも「うさん臭い」という見方はあったようで、吉田清治氏には慎重な裏付け取材を行うべきだったが、朝日はそれを全くせずに大々的に報じて世界中に大誤報をまき散らしてしまった(裏付けを取ることは、ジャーナリストの基本中の基本だ!)。

生活に困っていた吉田清二氏は、「虚偽の告白」で国を売ったようだが、朝日新聞は軽率にも吉田氏のウソを大々的に報道し、間違いに気づいてからも32年も頬かむりを続けた。これは、新聞を売るという商売のために、日本国民を金で売り渡したに等しい。

朝日の社長が2つの誤報に謝罪したのは評価できるが、それとても、池上彰氏の逆襲や社内外からの包囲網に耐えられなくなって、経営判断として重い腰を上げたに過ぎない。週刊誌で報じられた、社長の社内メールの独善性には呆れたが、社外秘のメールが漏れるのは、心ある社員がいる証拠だろう。、

戦前・戦中も、朝日は時流におもねて戦意高揚を煽り、大幅に部数を伸ばしたと言われている。読者の目を引き付けるためには、社会に与える影響も誤報の危険もかえり見ないのが朝日新聞の根本的な体質なら、社長の謝罪や辞任で済む問題ではない。

今回の誤報騒動によって、朝日新聞に対する私の個人的な疑念が、図らずも同社の根深い体質から来ていることがわかった。朝日新聞が根本的に変わらない限り、私は不買を続けるだろう