東京都武蔵村山市議 すどう ひろし(須藤博)のページ

真実の政治・住民本位の政治が私の信条です。

小中一貫校計画ーその2

2009-02-04 23:59:34 | Weblog
本市では、小中一貫校の計画が進行している。それに対して、予算の無駄使いだといって反対運動を展開している人たちがいる。
中心にいるのは共産党と系列の市民グループだが、それに4人の無所属系議員も加わり、その周囲の市民も同調している。

共産党は、常に教条的な平等主義をかかげて、日教組的な立場から全国的に小中一貫校には反対しているようなので、その発想や行動はわからないではないが、それに易々と無所属議員や市民が同調しているのは、正直、どうかと思う部分がある。

我が町や国の未来は教育にこそあり、昔から親は「田畑を売って」でも教育にかけてきたのではなかったか。財政状況は厳しいが、営々とため込んだ貯金(公共施設建設基金)を主な財源として、教育に全力を投入しようとしている本市の考え方は間違っているだろうか。現在の困窮のために、将来への投資を怠ってはならない。

それに何より、本市の教育界の現状は、そうとうの荒治療を要する状態なのだ。旧態依然たるやり方では、教育改革は遅々として進まないと私は思っている。お金に関する皆さんの心配はよくわかるが、市が破産するような大騒ぎをするほど、巨額な予算ではないのも事実だ。

体育館と校庭の整備費にそうとうの予算が必要で、小中一貫校だけに金をつぎ込むのは平等ではないという批判があるが、それは違う。一貫校に組み込まれる二中は、市内で唯一、校庭の狭い中学校で、小・中学校の体育館を建て替えて一つにすることでその点が解消できる。二中の関係者にとっては長年の不便がやっと解消するわけで、校庭が狭いまま小中一貫校を開校しても、部活や運動会は伸び伸びとやれないだろう。

町の東はずれにある四小・二中を一貫校にするのは、本来無理があるのも事実であり、西部地区からは、とうてい通えない場所にある。ただ、たまたま二つの学校が接近していて接続するのに適しているのと、この二つの学校の小規模校状態を解消するという2つの意味を兼ねての計画なのだ。二つの学校を魅力ある小中一貫校に生まれ変わらせ、そこからの「シャワー効果」によって全部の学校に刺激を与えて水準を上げる効果を狙っているわけで、思い切った教育改革を進めるための「舞台装置」が、この計画なのだと理解している。