再戻し審を含む2度の最高裁判決を経て、元少年・福田孝行被告(旧姓)の死刑が決まった。この事件は、余りにも残虐、非道、狡猾であって情状のかけらも無い。夫・本村洋さんの強い執念が少年法の壁を跳ね返したと言える。本村さん、ご苦労様。
事件の報道に接するたびに、テレビのスイッチを切りたくなる衝動を覚えるほど、残虐性と狡猾さが際だった事件だった。排水検査の作業員を装って若妻を襲い、抵抗されると首を絞めて殺して強姦。さらに、泣きやまない11才の女児を床にたたきつけて絞殺したという。
一審で無期懲役となるや、「7年で釈放される」とあざ笑うかのような手紙を知人に送り、控訴審でも、「母胎回帰願望」などの死刑を免れるための奇妙な言い逃れに終始し、裁判官の心証を決定的に悪くしてしまった末の死刑判決である。
余りにも悲しくむごい犯行であり、夫・本村洋さんの悲しみややりきれなさを思うと胸が苦しくなる。遺族が極刑を望むのは自然な感情であり、たとえ少年だろうと、生い立ちに問題があろうと、更正の可能性があろうとなかろうと、犯した罪は重すぎる。
死刑廃止論に単純には賛成できない。目には目をではないが、借りた金は返さねばならないように殺したら死を持って償うべきという考え方が成り立つ。少年だから死刑にはならないだろうとか、減刑になるから、やるなら今のうち、との狡猾な計算を働かせる少年も少なくないと聞く。死刑を無くしても殺人事件は減らないというが、殺人は理屈抜きにNO!なのだ。
ただし、冤罪での死は絶対にあってはならない。冤罪の可能性が少しでもある事件では死刑を適用すべきでないと思う。やってもいない罪を着せられて死ぬのではたまらないし、ましてや、罪をかぶって死んだ人の陰で、真の犯罪者が逃げおおせて、のうのうと暮らすのは許せない。
事件の報道に接するたびに、テレビのスイッチを切りたくなる衝動を覚えるほど、残虐性と狡猾さが際だった事件だった。排水検査の作業員を装って若妻を襲い、抵抗されると首を絞めて殺して強姦。さらに、泣きやまない11才の女児を床にたたきつけて絞殺したという。
一審で無期懲役となるや、「7年で釈放される」とあざ笑うかのような手紙を知人に送り、控訴審でも、「母胎回帰願望」などの死刑を免れるための奇妙な言い逃れに終始し、裁判官の心証を決定的に悪くしてしまった末の死刑判決である。
余りにも悲しくむごい犯行であり、夫・本村洋さんの悲しみややりきれなさを思うと胸が苦しくなる。遺族が極刑を望むのは自然な感情であり、たとえ少年だろうと、生い立ちに問題があろうと、更正の可能性があろうとなかろうと、犯した罪は重すぎる。
死刑廃止論に単純には賛成できない。目には目をではないが、借りた金は返さねばならないように殺したら死を持って償うべきという考え方が成り立つ。少年だから死刑にはならないだろうとか、減刑になるから、やるなら今のうち、との狡猾な計算を働かせる少年も少なくないと聞く。死刑を無くしても殺人事件は減らないというが、殺人は理屈抜きにNO!なのだ。
ただし、冤罪での死は絶対にあってはならない。冤罪の可能性が少しでもある事件では死刑を適用すべきでないと思う。やってもいない罪を着せられて死ぬのではたまらないし、ましてや、罪をかぶって死んだ人の陰で、真の犯罪者が逃げおおせて、のうのうと暮らすのは許せない。