昨日、西東京市での市議選の結果が出たが、民主党候補の大惨敗が明らかになった。7名の立候補者の中で当選は3名で、5名いた現職は1名しか当選できなかった。3名の当選者も下位という結果である。地方議会の仕事は、身近な暮らしがテーマのため政党とはあまり関係ないのだが、それでも民主党政権への失望感があれば、選挙民は民主党候補に投票する気にはならないだろう。
昨年9月の政権交代選挙では自民党への失望感が強くて、大物候補者がバタバタと落選した。今度は、風が逆に吹いて地方選挙で民主党に対して同じことが起きている。逆風の原因は、民主党のひどいオウンゴールの数々である。小沢・鳩山両氏の「政治とカネ」に始まって、普天間問題、中国漁船問題、閣僚の馬鹿げた失言、小沢招致問題による党内のゴタゴタと、政権党にあるまじき迷走を見せ付けられては、国民は嫌気がさして当然だ。
私も、当初は菅首相の誕生を歓迎したのだが、まさに「仮免許」状態を見るにつけ疑問が深くなってきた。鳩山氏も菅氏も、民主党創立の立役者であるが、その2人がそろって迷走ではどうにもならない。たしかに、万年野党が政権に慣れるには一定の時間がかかるのは事実だが、そうは言っても、仮免許政権では日本丸は沈没してしまう。
国民は、すでに「政権交代」が失敗だったと思い始めているのではないだろうか。民主党は、無駄を省けば16兆円の予算が浮くので、それで子ども手当てや農家の所得保障などの大胆な施策を行うと約束していた。しかし、すでにその公約は破綻して、このままでは借金が増えるばかりである。期待が大きすぎた分、反動も大きいというわけだが、地方議会選挙でこれほど民意がはっきり出るという現象は、史上稀なことではないだろうか。
私は徹底的な「是々非々」路線だから、市議会での議案の採択にあたっては、必ずしも党の動きとは関係なく独自の判断を貫いている。国政での民主党の動きとは時々ずれるので、共産党から「上に従わないのはおかしい」と公式の議場で質問されてしまうほどだ。12月議会では、自民党系会派と公明党から出された、「仙石官房長官は辞めるべし」との意見書には賛成してしまった。仙石氏は政策通としては尊敬しているが、政府の要である官房長官としては資質に疑問がある。個人的には、問責決議を受けるまでもなく交代した方がよいと思っている。
議案を提出した会派の議員から「除名されるぞ」と心配されてしまった程だが、たとえ除名されても信念は曲げない。私自身は、元々が市民派感覚が強いから民主党を選んだわけで、信念まで縛られるのなら意味がない。もっとも、私にとっては民主党のリベラルな寛容さが魅力なのだし、政党に所属していると政府機関へのアクセス(情報がほしい時など)が容易だというメリットがある。議員どうしの地方自治体を横断する交流も大事な情報源だ。
それにしても、「一度は民主党にやらせてみよう」という国民の選択は、このままでは間違いだったという事になってしまう。いや、もうなっているかもしれない。民主党は、派閥に囚われずに実力と安定感のある政治家を起用して、菅総理も含めて人心一新を図るべきだ。実力のある人材は中堅・若手を中心にいるはずだ。
とはいえ、私たち民主党に籍を置く地方議員は、総選挙の時には「政権交代」を口々に叫んだわけだから、やはり連帯責任はある。日々の仕事が、どう評価されるかされないか、私にとっても4月の統一地方選挙は正念場である。/strong>
昨年9月の政権交代選挙では自民党への失望感が強くて、大物候補者がバタバタと落選した。今度は、風が逆に吹いて地方選挙で民主党に対して同じことが起きている。逆風の原因は、民主党のひどいオウンゴールの数々である。小沢・鳩山両氏の「政治とカネ」に始まって、普天間問題、中国漁船問題、閣僚の馬鹿げた失言、小沢招致問題による党内のゴタゴタと、政権党にあるまじき迷走を見せ付けられては、国民は嫌気がさして当然だ。
私も、当初は菅首相の誕生を歓迎したのだが、まさに「仮免許」状態を見るにつけ疑問が深くなってきた。鳩山氏も菅氏も、民主党創立の立役者であるが、その2人がそろって迷走ではどうにもならない。たしかに、万年野党が政権に慣れるには一定の時間がかかるのは事実だが、そうは言っても、仮免許政権では日本丸は沈没してしまう。
国民は、すでに「政権交代」が失敗だったと思い始めているのではないだろうか。民主党は、無駄を省けば16兆円の予算が浮くので、それで子ども手当てや農家の所得保障などの大胆な施策を行うと約束していた。しかし、すでにその公約は破綻して、このままでは借金が増えるばかりである。期待が大きすぎた分、反動も大きいというわけだが、地方議会選挙でこれほど民意がはっきり出るという現象は、史上稀なことではないだろうか。
私は徹底的な「是々非々」路線だから、市議会での議案の採択にあたっては、必ずしも党の動きとは関係なく独自の判断を貫いている。国政での民主党の動きとは時々ずれるので、共産党から「上に従わないのはおかしい」と公式の議場で質問されてしまうほどだ。12月議会では、自民党系会派と公明党から出された、「仙石官房長官は辞めるべし」との意見書には賛成してしまった。仙石氏は政策通としては尊敬しているが、政府の要である官房長官としては資質に疑問がある。個人的には、問責決議を受けるまでもなく交代した方がよいと思っている。
議案を提出した会派の議員から「除名されるぞ」と心配されてしまった程だが、たとえ除名されても信念は曲げない。私自身は、元々が市民派感覚が強いから民主党を選んだわけで、信念まで縛られるのなら意味がない。もっとも、私にとっては民主党のリベラルな寛容さが魅力なのだし、政党に所属していると政府機関へのアクセス(情報がほしい時など)が容易だというメリットがある。議員どうしの地方自治体を横断する交流も大事な情報源だ。
それにしても、「一度は民主党にやらせてみよう」という国民の選択は、このままでは間違いだったという事になってしまう。いや、もうなっているかもしれない。民主党は、派閥に囚われずに実力と安定感のある政治家を起用して、菅総理も含めて人心一新を図るべきだ。実力のある人材は中堅・若手を中心にいるはずだ。
とはいえ、私たち民主党に籍を置く地方議員は、総選挙の時には「政権交代」を口々に叫んだわけだから、やはり連帯責任はある。日々の仕事が、どう評価されるかされないか、私にとっても4月の統一地方選挙は正念場である。/strong>