東京都武蔵村山市議 すどう ひろし(須藤博)のページ

真実の政治・住民本位の政治が私の信条です。

やっと政党らしくなった!? 民主党

2012-11-27 09:37:31 | 政治
 民主党に属している自分が言うのも何だが、ここへ来て、やっと民主党は政党らしくなってきたような気がする。
 2大政党をめざす小選挙区制度によって、民主党は非自民勢力の駆け込み寺となり、選挙互助会とも揶揄される雑多な勢力の寄り合い所帯となった。極めつきは田中角栄の金権手法を引きずった小沢一郎氏との合流であり、彼が主導した、夢のようなマニュフェストによる政権奪取であった。
 政権についてからの民主党は、鳩山・菅政権の政権運営の未熟さと、小沢氏への検察の行きすぎた追求によって内部対立がひどくなり大分裂劇に至った。民主党には、政党であれば当然にあるはずの綱領がなかったし、考え方の違う人たちの寄り集まりでは作りようもなかったと言える。

 凡そいかなる組織においても、民主的に選ばれた執行部の方針に対しては、たとえ反対でも従うものだ。ところが、民主党においては代表(首相)の方針に公然と反対する議員が続出したり、権力を握れないとなると党を割って出て行ってしまう議員が少なくない。
 そうなるのは、そもそも党内の意志決定の仕組みができてなくて、党内民主主義が確立していなかったためだろう。つまり政党として未熟・未完成だったわけで、結果論から言えば政権を取るのが早すぎたのかもしれない。
 野田首相になってからは、良し悪しは別にして、民主党が一定の方向性をもった政権政党らしい動きになってきた。反対派の居場所がなくなって、鳩山さんや小沢さんたちは出て行ったが、これでよかったかもしれない。元々、小沢さんは民主党のDNAとは相容れなかったし、いったん辞めると言った鳩山さんの立候補辞退は遅きに失した。
 野田首相の政策や党運営には、個人的には違和感を覚える部分もあるが、考え方の違う人たちが出ていって民主党が小さくなったのは必然の結果だから致し方ない。今回の総選挙は強い逆風にさらされるが、民主党が本来の政党らしくなってきたのは歓迎すべき事だと思っている。