私は、政治姿勢として与党とか野党ではなく、常に「是々非々」を貫いている。地方政治には、与野党という考え方を持ち込むべきではないというのが私の信念でもある。それは、地方自治体の政治形態というものが、2元代表制といって、首長と議会という2つの権力構造で成り立っているからだ。
国会なら、総理大臣は与党から選ばれ、政府を構成するのは時の与党そのものだから、政府に入れなかった政党はいやでも野党ということになって、政府=与党とは、たいてい対立する。しかし、地方議会では政治の構造が違っていて、首長は単独に直接選挙で選ばれるため、議会内の政党(会派)とは必ずしも一致しない。だから、理論的には首長と議会全体が対立することもあり得るわけだ。
じっさいには、議会の多数派が推した人が首長選挙に当選することが多いから、議会多数派が与党として振舞うケースがほとんどではある。わが武蔵村山市議会でも、荒井市長を推したのは自民系会派と公明党であるため、それらの会派が与党を名乗り、市長側も、3月議会で比留間副市長が公然と「与党」発言をしている(これには失笑もあったが)。
しかし、2元代表制の地方議会での行き過ぎた「与党感覚」は、弊害を生みかねない。議会側は、市長が出してきた条例や予算には厳しくチェックをする必要があるが、「与党」議員の中には、市長の出してきた議案には何でも賛成するのが当然だと思っている人もいる。これでは、議員としての役割を放棄しているも同然だ。
私は、現在の市長を推したわけではないから、区別するなら野党ということになろう。それに、私の初出馬時には病院問題で荒井市長や「与党」を厳しく批判したから、なぜもっと市長に反対しないのかというお叱りも戴く。
しかし、市の仕事は多岐にわたっていて、市長(=市役所)は市民サービスに直結する膨大な仕事をしている。議会に出してくる案件は、ほとんどが反対しようがないような条例とか補正予算だったりする。
だから、一度の議会に出される数十本の案件の多くに賛成するが、中には、会派によって賛否の分かれるものが当然ある。そんな場合、「与党」会派は、ろくに質問もせずに賛成するケースもあるが、私たちは「野党?」は、そうはいかない。納得できない部分は徹底的に質問し、問題があれば当然反対する。
仮に、問題な議案が通ってしまっても、運用面で注文をつけるなど最善の努力は欠かさない。最初から、あの市長は憎らしいから反対だとか、役員はけしからんからやっつけてやろうという姿勢では、真に市民のためにはならない。
私は、「市民の福祉のため」という視点で公正に判断する「是々非々」こそが、地方議員の政治姿勢として、あるべき姿だと思っている。
国会なら、総理大臣は与党から選ばれ、政府を構成するのは時の与党そのものだから、政府に入れなかった政党はいやでも野党ということになって、政府=与党とは、たいてい対立する。しかし、地方議会では政治の構造が違っていて、首長は単独に直接選挙で選ばれるため、議会内の政党(会派)とは必ずしも一致しない。だから、理論的には首長と議会全体が対立することもあり得るわけだ。
じっさいには、議会の多数派が推した人が首長選挙に当選することが多いから、議会多数派が与党として振舞うケースがほとんどではある。わが武蔵村山市議会でも、荒井市長を推したのは自民系会派と公明党であるため、それらの会派が与党を名乗り、市長側も、3月議会で比留間副市長が公然と「与党」発言をしている(これには失笑もあったが)。
しかし、2元代表制の地方議会での行き過ぎた「与党感覚」は、弊害を生みかねない。議会側は、市長が出してきた条例や予算には厳しくチェックをする必要があるが、「与党」議員の中には、市長の出してきた議案には何でも賛成するのが当然だと思っている人もいる。これでは、議員としての役割を放棄しているも同然だ。
私は、現在の市長を推したわけではないから、区別するなら野党ということになろう。それに、私の初出馬時には病院問題で荒井市長や「与党」を厳しく批判したから、なぜもっと市長に反対しないのかというお叱りも戴く。
しかし、市の仕事は多岐にわたっていて、市長(=市役所)は市民サービスに直結する膨大な仕事をしている。議会に出してくる案件は、ほとんどが反対しようがないような条例とか補正予算だったりする。
だから、一度の議会に出される数十本の案件の多くに賛成するが、中には、会派によって賛否の分かれるものが当然ある。そんな場合、「与党」会派は、ろくに質問もせずに賛成するケースもあるが、私たちは「野党?」は、そうはいかない。納得できない部分は徹底的に質問し、問題があれば当然反対する。
仮に、問題な議案が通ってしまっても、運用面で注文をつけるなど最善の努力は欠かさない。最初から、あの市長は憎らしいから反対だとか、役員はけしからんからやっつけてやろうという姿勢では、真に市民のためにはならない。
私は、「市民の福祉のため」という視点で公正に判断する「是々非々」こそが、地方議員の政治姿勢として、あるべき姿だと思っている。