北京オリンピックに絡んでチベット問題に火がついている。
中国共産党が、清朝の衰退以後、独立国家となっていたチベットを侵略して、流血の弾圧で支配下に置いたのは1951年のこと。毛沢東の時代だった。
その後、何度も流血の弾圧が続いて、ついに最高指導者のダライ・ラマの亡命となって今に至るが、近年のチベットの悲惨は、中国による「民族浄化」政策が強力に行われていることにある。
漢民族とは明らかに異質の歴史と伝統を持った、誇り高いチベット民族だが、中国共産党は経済開発の名の下に、漢族支配と漢族のチベット移住を進め、チベットの誇りである仏教=ダライ・ラマの抹殺を目論んでいるように見える。
宗教をアヘンだとして否定するのは、共産主義政権の共通の特徴のようだが、チベットの場合はダライ・ラマが政治指導者でもあるから、中国は目の敵にしている。
しかし、これは明らかに中国によるチベット侵略であって、言語道断の所業だ。
第二次大戦後、侵略は悪であるとして日本が断罪され、中国は今でも日本を非難し続けているわけだが、当の中国がチベットを侵略しているのではハナシにならない。ローマ帝国は、大帝国を築く過程で多くの民族を平定したが、その民族の風習や宗教を大事にしたそうだ。多民族国家である中国はローマの知恵に倣うべきだ。
日本政府も、フランスのように毅然としてモノ申すべきなのに、「よく話し合ってください」としか言わない福田首相はいかにも頼りない。情けないのは日本外交の常だが、人権外交のできない日本は本当に情けない。
中国共産党が、清朝の衰退以後、独立国家となっていたチベットを侵略して、流血の弾圧で支配下に置いたのは1951年のこと。毛沢東の時代だった。
その後、何度も流血の弾圧が続いて、ついに最高指導者のダライ・ラマの亡命となって今に至るが、近年のチベットの悲惨は、中国による「民族浄化」政策が強力に行われていることにある。
漢民族とは明らかに異質の歴史と伝統を持った、誇り高いチベット民族だが、中国共産党は経済開発の名の下に、漢族支配と漢族のチベット移住を進め、チベットの誇りである仏教=ダライ・ラマの抹殺を目論んでいるように見える。
宗教をアヘンだとして否定するのは、共産主義政権の共通の特徴のようだが、チベットの場合はダライ・ラマが政治指導者でもあるから、中国は目の敵にしている。
しかし、これは明らかに中国によるチベット侵略であって、言語道断の所業だ。
第二次大戦後、侵略は悪であるとして日本が断罪され、中国は今でも日本を非難し続けているわけだが、当の中国がチベットを侵略しているのではハナシにならない。ローマ帝国は、大帝国を築く過程で多くの民族を平定したが、その民族の風習や宗教を大事にしたそうだ。多民族国家である中国はローマの知恵に倣うべきだ。
日本政府も、フランスのように毅然としてモノ申すべきなのに、「よく話し合ってください」としか言わない福田首相はいかにも頼りない。情けないのは日本外交の常だが、人権外交のできない日本は本当に情けない。