あさノンの日常(※「住宅を建てたい!岡山の工務店㈲ハウジングアトリエ」から改名しました)

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図面

2009-11-27 21:00:32 | ハウジング アトリエ の小話

もう今では、木造の住宅でも、図面をCADで書いている会社が殆どでは
ないかとさえ思います。

(プラン案程度の簡単な図面は対象外として)

というのも、私も含め、若手は図面を手で書く経験に乏しく、CADの方が
扱いが容易だからです。

データ保存の面でも、CADで始めから書いた方が手っ取り早い。

手書きをする場合は、正確さも求められるが、紙のどの位置から書き始め、
どのスケールで描くか・・・そういった事は経験から予測し、納まり(詳細部分)
まで構想を組み立てられなければ、書くことはできないのです。

CADの場合はコピー&貼り付けは自在で、便利な事に、面積計算や日影計算
まで設定できるのです。

しかし、手書きにはCADでは書き表せないものがあります。
その事は感覚的なことで言葉にはし難いものですが、あえて言うならば、
そのまま、「感覚的に伝わる」という事でしょう。

手書き図面には迫力があります。

本当に美しい手書きの図面は、読み手に伝わる”筆圧”の調整があり、
必要なだけの注釈があり、多方面から伝えられるようにと同じ箇所の図面を
伝えられるだけの枚数書いて説明があります。


ある方が言った言葉がもう七年も、ずっと私の中に残っています。

「手書き図面は、設計者の意図がそこかしこに残っている。
 原本には、鉛筆の線を何度も消したあとが残り、設計者が本当はどうした
 かったかが、読み取れる事があります。」

また、他の設計者は言いました。

「私が手書きするのは、日本家屋のまがった梁やなんかの自然な曲線は、
 CADではどう工夫しても上手くいかないからです。(梁などは全体が図面
 に現わされる事は少ない)その曲線が何を現わしているのか、手書きだと
 わかるのにね。CADではどうもわかって頂けない気がして。」


それから、手書きを丁寧に描かれるほど、”気合いが入っているな”と思い、
”きっちりと仕事をしなければ”と無意識に(CADでもきっちり仕事はしま
すが)思えるのです。


今日そんな、設計士Y氏の図面を見ました。

更にフリーハンド(定規で書かれていない)・・・流石、と思える図面で、
すごい枚数でした。





その図面を見てしまったので、上の方達のコメントを思い出し、
ちょっと影響されて、今日は大真面目ブログ。




 






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