今朝の新聞に、瀬戸内国際芸術祭の男木島での火事が載って
いました。
アート展示の一つ「大岩島」の建物を含む4棟が全焼、
裏手の「カラクリン」にも被害が及んだという。
私は先日に男木島・女木島に行って観賞できたのですが、
今後の予定にしていた方には残念な事だと思います。
「大岩島」は”マッキー極太”で下書きもなく描かれた
大きな作品でした。
南側の廊下に手すりを設け、さながら船の甲板から島を
眺めているように足元から、波、渦、岸、森を絶妙な
曲線と白と黒のみのコントラストで魅せられます。
精巧な細かい描写と、幾何学的なものを感じさせる
渦の大胆さ。
足元から目線を途切れさせないように、床面と壁の境を
失くす為にアール状になっていました。
10m?程の空間いっぱいの絵は、両側に鏡を配し、恰も
本当に島の絵が続いているように見せていました。
その鏡は微妙な角度で設置されていたのでしょう、延々
と直線状に写り込むのではなく、”島”として見えるよ
うに円状に視界の終わりがありました。
反面、私たちの「乗っていた船」、も島を取り囲むよう
に円状にカーブを描いていたのですが。
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この火事で亡くなった方にご冥福を申し上げます。