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イラン、ミサイル発射実験敢行 Thunder and Conqueror

2009-09-27 | グローバル政治
2009年9月27日(日)

第二ウラン濃縮工場の建設を、米英仏の諜報機関に探知され、国連総会の直前に
世界原子力エネルギー機関(IAEA)に「自白」を余儀なくされたイランは、「何も国際協定に違反していない」と開き直っている。

一方、 ロシアや中国が今回はイラン擁護に回らないため、国連による対イラン「制裁」の可能性が高まっているが、イランはこの最中に二種類の短距離ミサイルの発射実験をあえて行い、国際社会への「反抗姿勢」をあらわにした。

2機のミサイルは、英語ではThunder69「雷鳴69型」と、Conqueror110「征服者110型」で、射程距離は150kmである。そして同時に、イスラエルを射程内におけるMeteor3「流星3型」の発射実験を月曜日に行う予定であることともに、イスラム革命防衛隊の戦争能力を向上させるためThe Great Prophet IV(偉大な預言者4世)というコードネームで呼ぶWar Game(戦時想定演習)を開始すると、今日発表した。

10月1日の、英米仏中ロ5カ国にドイツを加えた6カ国との協議を前に、イランは戦時体制準備に入っている。このイランの強硬姿勢は、イラク・アフガニスタン・パキスタンの不安定情勢をさらに不安定化させるばかりで、オバマ大統領の、「タリバン掃蕩作戦」に重大な影響を与えることになる。