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影の党首は小沢か?Ozawa is pulling the strings or not?

2009-09-16 | 世界から見た日本
2009年9月16日(水)

本日、国会で首班指名を受け首相に就任することになる鳩山民主党代表が、直面する政治課題について、The Wall Street Journalが東京発の解説記事を書いている。

まず第一番の問題(his primary challenge)は、連立を組んだ社民党と国民新党との政策面での調整である。民主党そのものがはさまざまな主張の異なる集団を内部に抱えているいわば、ごた混ぜ(a hodgepodge)の政党であるがゆえに、個々の政策実行に当たっては、党内外での意見調整は極めて難しくなると観測している。

そして、早速問われるのは、選挙公約として掲げた官僚支配からの脱却、子育て支援、対等な対米関係を、いかに実行に移すかである。鳩山氏は、火曜日の党内議員総会で、「選挙公約を実行するのは容易ではない。いわば海図無き政策運営を迫られるので、試行錯誤(trial and error)することはやむを得ない」という趣旨の発言をしたと伝えている。

そしてそれに対する審判は来年7月の参議院選挙で下される。勝てば、連立に依存する必要がなくなるし、負ければ即、政界は不安定化する。

しかし同紙は、鳩山氏にとってもっとも大きな課題は、党幹事長に納まった小沢氏が舞台裏からすべてを演出しているいう評価をいかに払拭するかだと論評している。(to avoid the impression that Mr. Ozawa is running the show from behind the scenes.)