見おわって劇場を出たとたん、
「ああ、清々しい!!」と思わずつぶやいてしまった。
この映画には「清々しい」という言葉がふさわしい。
一緒に見た娘と「「マスター&コマンダー」以来の気持ちよさだね」と言い合う。
しつこいようだが、まるで草原で5月の風に身を委ねたような清々しさ。
軽い足取りで家路につきたくなる映画。
この清々しさはどこからくるのだろう?
無駄なものをいっさい取り払った脚本の簡潔さ。
つつましい夫婦の立ち居振る舞い。
そこに流れる愛情のつつましさ。
ものの少なさ。
ごはんと汁と煮物だけの食事。
お茶と草餅。
風と雨。自然。
特別なものはなにもない。
ほんの少しのありふれたものの中に人が佇んだとき、
人の気持ちの有り様がくっきりと浮かび上がってくる。
その必死さが直球で伝わってくる。
それを素直に受けとめることのできた自分も愛おしくなる。
映画を愛し作り続けてきた山田洋次だからこそたどりつけた
清々しく簡潔な世界。
映画は娯楽である。
とっておきの娯楽はこうあってほしい。
「ああ、清々しい!!」と思わずつぶやいてしまった。
この映画には「清々しい」という言葉がふさわしい。
一緒に見た娘と「「マスター&コマンダー」以来の気持ちよさだね」と言い合う。
しつこいようだが、まるで草原で5月の風に身を委ねたような清々しさ。
軽い足取りで家路につきたくなる映画。
この清々しさはどこからくるのだろう?
無駄なものをいっさい取り払った脚本の簡潔さ。
つつましい夫婦の立ち居振る舞い。
そこに流れる愛情のつつましさ。
ものの少なさ。
ごはんと汁と煮物だけの食事。
お茶と草餅。
風と雨。自然。
特別なものはなにもない。
ほんの少しのありふれたものの中に人が佇んだとき、
人の気持ちの有り様がくっきりと浮かび上がってくる。
その必死さが直球で伝わってくる。
それを素直に受けとめることのできた自分も愛おしくなる。
映画を愛し作り続けてきた山田洋次だからこそたどりつけた
清々しく簡潔な世界。
映画は娯楽である。
とっておきの娯楽はこうあってほしい。