誰でも知っている諺に“モモ・クリ3年、カキ8年”と、果物の苗木を植えて果実が採れるまでの歳月をいい表しています。この諺に“ユズは遅くて18年、銀杏のバカヤロ30年…”という続きがあるそうです。
朝夕しのぎやすくなると同時に、八百屋さんに、今年採れた「銀杏」が並んでましたので、初物好きの私はすぐ飛び付き購いました。冒頭の諺の続きは、その時八百屋の親父さんさんから聞いたことの受け売りです。
群馬県は今や「銀杏」の一大生産地として知られています。かっては群馬を代表する産業だった養蚕業が衰退し、蚕の餌になる桑畑を営んでいた農家の皆様が、桑の木の替わりに選んだひとつが「銀杏」の養殖だったそうです。
今日、購った「銀杏」は殻が柔らかいので、炒ると自然に殻が開き、実を取り出すことができます。養蚕から「銀杏」に転業した農家の方々の、長年の試行錯誤と努力の結実です。
GINZA と ん ぼ
富士子