宮城県の特産米「ひとめぼれ」を購いました。今夜から炊飯し、お客さまにお出しいたします。
「食材王国」と謳われた宮城県。山海の産物の豊富さは全国でも傑出しています。 それが、今回の「東日本大震災」の大きな揺れと巨大津波で、生産現場は壊滅的なダメージを受けました。
中でも人気ブランド米「ササニシキ」や「ひとめぼれ」を作付けする農家の悩みは深刻です。米処の仙台平野は津波の塩水に覆われてしまい、山間部の田圃は亀裂が走り、水路が破壊されてしまいました。田植えの季節を迎えても何も農作業ができない状態とか…。
このままでは秋の収穫期に大きな影響が出そうで、心配です。 私が購った「宮城米ひとめぼれ」は昨年収穫したものです。冷害に弱かった「ささにしき」の代替品種として、ここ数年は作付け面積は飛躍的に拡大し、宮城や東北各県を代表するブランド米として人気があります。
「ひとめぼれ」は、コシヒカリの特徴を受け継ぎ、粘り、ツヤ、旨み、甘味、香りのトータルバランスに優れふっくら、モチモチ、艶やかな炊き上がりで、様々な料理に合うごはんだそうです。
宮城産「ひとめぼれ」と一緒に福島産のひとめぼれも仕入れようとしましたが、叶いませんでした。福島第一原発事故による放射能汚染を心配した消費者が騒ぎ、一斉に首都圏のスーパーから福島産、茨城産のお米が撤去されたから、と聴いてます。私が購ったお米は、少なくとも原発事故以前の昨年秋に収穫されたものです。 安全圏に住む人たちが騒ぎ立てる行為、実に意味がなく愚かに見えます。 こうした風評被害を生み出す背景には、今回の未曾有の大事故に遭遇しても、放射能の含んだ食品安全基準を提示できない政府の混乱オタオタぶりにあるのでは…。 (少しの間、里田米はおやすみします…。) GINZA と ん ぼ 富士子