とんぼ歳時記

ヘルシー家庭料理の店「とんぼ」のお知らせ

けんちん汁

2017-09-28 17:18:53 | 日記
昨夜半から関東地方に大雨をもたらした前線が東に去り、替わって北からの冷たい空気が流れこみ、気温も一気に秋の気配。こんな夜は暖かい汁物が恋しくなります。

そこで、今夜のお薦め料理は[けんちん汁]にしました。けんちん汁の名前の由来は、所説あるようですが、鎌倉市・建長寺の修行僧が作っていた[建長汁]がなまって[けんちん汁]になった - と言う説が有力だそうです。

けんちん汁の食材としては、それぞれの地方で材料は違います。富士子風[けんちん汁]には大根、里芋、ニンジン、コンニャク、豆腐、ゴボウ、ネギ。本来、出汁は昆布、椎茸でとりますが、富士子風は昆布とカツオでとります。

食材の加工も、大根、ニンジンは5ミリ大のイチョウ切りに、ゴボウは皮をムキささがきにして水にさらします。それぞれの食材に合わせて加工したら、出し汁に大根、ニンジン、里芋、豆腐に順に炒め、豆腐加えます。煮たったら、火を弱めアクをとり、柔らかくなった時点で、醤油、調味料で味を調え完成です。

[けんちん汁]は、元々は精進料理。肉や魚類は加えていない醤油澄まし汁です。

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富士子

岐阜産 スクナ南瓜

2017-09-25 15:08:54 | 日記
近所の八百屋さんに、秋を代表する野菜の一つの[宿儺=スクナ=南瓜]が並んでいたので購ってきました。ヘチマのような形状と長さのこの南瓜の果肉は鮮やかな黄色。岐阜産です。元々が飛騨の国・高山の特産品だそうです。表皮は淡い緑色に、濃い緑色のマダラ模様が入っています。

このスクナ南瓜は、高山市周辺で自家用野菜として栽培されていたもの。平成13年[宿儺南瓜]と命名されたそうです。名前の由来は、飛騨地方に伝わる[両面宿儺]に因んでとか。

[宿儺南瓜]は、糖度が高く、スープやデザート、煮物に使用されることが多いようで、私富士子も、この南瓜で煮物や適度な厚さに切って焼いたりして召し上がっていただきます。

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秋茄子の肉詰め

2017-09-21 14:28:45 | 日記
明後日は秋分の日の祝日。秋のお彼岸です。
昔から言われる[暑さも彼岸まで!]通りにようやく猛暑も一段落し、秋の爽やかな天気が。
[秋分の日]は、二十四気の一つ。春分と同じく昼夜の長さが同じで、次第に夜の方が長くなり[秋の夜長]の始まりです。

さて、近所の八百屋さんで[秋茄子]を購ってきました。
群馬産の大きく長い見事な茄子。
今夜はこの茄子で[秋茄子の肉詰め]をあつらえてみます。
長めの茄子を三当分に切って、肉を挟んで揚げます。

豚のひき肉に、ミジン切りの玉ネギ、生姜、タマゴ、調味料を混ぜてよくコネて、それを茄子に挟んで揚げます。
食べ方はお客さま好みでいかようにも。出汁につけて大根おろし入れて食べるのを、お奨めします。

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ワセの柿・西村

2017-09-19 14:50:24 | 日記
台風18号が日本列島を縦断して北に去って行きました。
その台風が鹿児島・南九州市付近に上陸した頃、東京・夢の島マリーナでは[とんぼ]主催のバーベキューパーティーが開かれましたました。
台風上陸でも計画した催事は実行するのが伝統。朝からの雨にもかかわらず当日参集した常連客は、私と直子ちゃんを入れて19名。
同マリーナを管理運営しているスバル興行さんのご好意によるものです。台風接近で諦めていた東京湾クルージングも実現できたのは望外の喜び。40フィート、650馬力の大型クルーザーの波を切り裂く迫力に圧倒されました。
帰港の後、雨のため屋内でのバーベキューパーティー。参加の皆さんは大いに食べて飲んでの一日でした。

さて、秋の深まりを感じるこの頃ですが、近所の八百屋さんに早生の柿が並んでいたので、珍しさに誘われ購ってきました。[西村早生柿]です。西村早生柿は、富有柿と赤柿との自然交配で生まれた品種と推察され、発見者の名前をとり西村早生柿、と命名されたそうです。
この西村早生柿は、中くらいの大きさ。やゞ丸みの形で、表皮は淡い橙色。果肉はやゞ硬く、ほどよい果汁で、糖度15度前後のサッパリした甘さ。

西村早生柿の特徴は、断面を見れば一目瞭然ですが、一面にゴマと呼ばれる茶色の斑点があります。このゴマが出たら食べごろのサインだそうです。昔から[柿が赤くなれば、医者が青くなる]と言われるくらい柿には、栄養が豊富に含まれております。
ナトリウムを排泄する枠割りのあるカリウムをはじめ、βカロテン、ペクチン、ビタミンA、ビタミンCなどです。特にビタミンCは柿一個で、一日の必要量をほぼまかなえるほど。
また、柿には二日酔い防止の働きのあることは、ご存じですよね。

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新潟産[十全茄子]の浅漬け

2017-09-14 15:46:39 | 日記
今朝の全国紙の川柳欄に[ 記録的 という雨 やたら降り]という句が載ってました。
強力な台風18号が接近している沖縄先島諸島の宮古島では[50年に一度の記録的大雨 ]情報が気象庁から発表され、土砂災害への厳重な警戒を呼び掛けています。
最近、よく耳にする[50年に一度]という言葉、冒頭の川柳のようにやたらと、頻繁に発表されています。

真夏の長雨、サンマの不良、野菜不足、サンゴの白骨化等々。これを、地球温暖化による異常気象、といえばそれまでです。が、虫の音や、秋の七草の咲き乱れ、鰯雲、朝夕の気温の変化をみれば、季節は確実に[秋]に移行したようです。

近所の八百屋さんで、新潟産の路地栽培ものの[十全茄子漬け]を購ってきました。
この十全茄子は、栽培の難しさと収穫量が少ないことから、ほとんどが新潟県内で消費され、知名度もあまり知られていません。
一部の[茄子漬け]ファンからは[幻の茄子漬け]とも。

ガブリ、と噛むと口の中でハジける漬け汁。甘く柔らかい果肉。プリプリした食感と歯応えが新鮮です。淡く上品な紫色。十全茄子は一個丸ごとでも、ヘタの方から切り分けて美味しく召し上がれます。
好みにより辛子醤油につけて食べるのもよろしいようです。

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