とんぼ歳時記

ヘルシー家庭料理の店「とんぼ」のお知らせ

簡単調理じゃがバターコーン

2019-06-27 15:17:56 | 日記
例年より三週間遅れで、九州北部から西日本各地が漸く梅雨入りしました。
そして関東も今夜半辺りから雨予報。しばらくは鬱陶しい梅雨空が続く気配です。
高温多湿のジメジメとした季節は、商売として食べ物を扱かう私は、食中毒防止はもちろん、より食品の安全と周りの衛生環境に細心の注意を払っております。

[愛の小町]と聞いただけで、何?なのか想像もつきません。
実はこれ歴とした国産ジャガイモの品種。
近所の八百屋さんに勧められ購ってまいりました。
長崎県島原半島の赤土で栽培されている品種だそうです。
長崎県は北海道に次ぐジャガイモの産地。
雲仙普賢岳を取り巻く雲仙市(旧愛野町)の自然豊かな地区が主産地です。

ジャガイモらしくない
[愛の小町]命名の由来は、旧愛野町の愛と、三大美人で知られている小野小町の小町を掛け合わせて名付けられたそうです。
愛の小町は、赤土で育てられたため皮目も赤くツヤが良いのが特徴。
ホクホクした食感と、煮崩れしにくいと好評のようです。

今夜は、この[愛の小町]を材料にじゃがバターコーンを誂えてみます。富士子特製の料理レシピの最大の特徴は簡単、素早くが基本。
電子レンジをフル活用します。
食材の加熱時間の短縮と、加熱によって損なわれる風味、成分のロスを防げるからです。
[愛の小町]をレンジでチンしてから、適当な大きさにぶつ切りします。コーンもレンジでチンして、一粒づつばらします。

ジャガイモとコーンをフライパンに移してバターで軽く炒めながら塩、コショウで味を調えます。ホクホクした仕上がりで、歯ごたえもしっかり。食べた瞬間の、愛の小町特有の味と香り、そして、その濃さに驚きます。

GINZA と ん ぼ
富士子

梅雨寒に温かい豚汁を

2019-06-24 16:01:43 | 日記
とびカラス 病者に啼いて 梅雨寒し=秀野=

緑の樹木の梢に降りそそぐ雨は、黒々と幹を濡らし、街路の石畳みが冷たく光っています。
東京は朝からオホーツク寒気団がスッポリ東日本を覆い、日中でも暖が欲しいような肌寒さを感じます。
これを俳句の季語では梅雨寒と呼んでいるそうです。

こんな肌寒い日には、野菜たっぷりの具沢山の豚汁は如何でしょう。
根菜類も、肉も一杯で食べ応えも抜群です。
何よりも温まります。
富士子特製の豚汁のポイントは肉。
肉の種類はモチ豚を使用しています。

豚汁は、豚肉と野菜を煮込んで味噌で調味した伝統の家庭料理。
豚肉の脂身とゴボウなどの根菜との取り合わせで独特の香りと、入れる具材の多さから他の汁物にみられない特徴が。
加えてそれぞれの具材からなる各種の栄養素が含まれております。
寒い日などに食べる機会が多いのは、豚肉から出る油が汁の表面を覆い、冷めにくいからと言われております。

富士子特製の豚汁は、前述のモチ豚の薄切りに、こんにゃく、大根、人参、ゴボウ、ネギを用いて調理します。
肌寒い日には、身体を温めてくれる豚汁をどうぞ。

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富士子

梅ジュースができました

2019-06-20 12:33:27 | 日記
今日、6月20日(木)を何の記念日かをネットで検索してみたら[ペパーミントの日]なのだそうです。
ペパーミントは、日本名で薄荷(はっか)。
薄荷=20日(はつか)と無理筋の語呂合わせ。薄荷が特産品の北海道・北見市が制定したそうです。
この時期の北海道の気候が、爽やかなペパーミントそのもの、という理由から。

俳句好きの常連客によると[薄荷]は立派な夏の季語。
調べてもらったら作家の芥川龍之介が、薄荷の句を詠んでおりました。“

黒船の 噂も知らず 薄荷摘み ” =龍之介=だそうです。

この薄荷は、北海道・北見市と岡山県が主産地。今が旬で、刈り取った薄荷は乾燥させてから蒸気蒸留し、独特の芳香を放つ薄荷油を得るそうです。

香りといえば、毎年、梅雨のこの時期に自家製の[梅ジュース]。
今年も完成しました。梅雨入りの少し前に、八百屋さんから南高梅を購ってきて、氷砂糖を混ぜて冷暗所に保管しておりました。
三週間を経て立派な梅ジュースに熟成してました。

昔から[梅は三毒を断つ]と言われております。三毒とは、食べ物・血液・水の毒のこと。
梅には、クエン酸、リンゴ酸が豊富に含まれ、クエン酸には解糖系抑制作用があり、疲労回復効果と、カルシウム吸収効果があります。
また梅肉エキスには強力な抗菌作用があり、この抗菌作用は、クエン酸によるもの。
腸内で胆汁酸との相乗作用により、多くの悪性細菌に対して抗菌作用を発揮するそうです。
また梅肉エキスからは、ムメフラールという血流改善に有効な成分も見つかっているそうです。

飲んでも美味しい富士子特製の梅ジュースには、クエン酸、リンゴ酸などの有効成分が効率的に抽出されております。
焼酎の水割りやソーダー割りにして芳醇な香りと共に召し上がってください。
甘酸っぱい梅ジュースを口にすることにより、多く出てくる唾液には、若返りホルモンや活性酸素の毒を消す成分も含まれているそうです。

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ネバネバ海藻アカモク

2019-06-17 15:44:50 | 日記
食べて美味くて、おまけに健康にも美容にも良い。
そんなスーパー海藻が人気です。人から効果のほどを教えてもらい早速購ってまいりました。
熊本産の海藻[アカモク]です。
アカモクはモズクやワカメと比べても、鉄、亜鉛や銅、マンガンなどのミネラルを豊富に含有しています。
加えてポリフェノール、フコキサンチン、フコダインを多く含んでいる優れもの。
スーパーといわれるだけの食材です。

中でも脂肪を燃焼させる効果のあるフコキサンチンは、海藻の中でも昆布、ワカメ、ヒジキなどの褐藻類だけに含まれている成分。
体内に溜まった脂肪を燃焼させる効果のほか、抗酸化作用により老化を抑える効果もあるそうです。
アカモクは粘りのある海藻。
この粘りの正体はフコダインで、抗アレルギー作用があり、免疫力を高めてくれる効果も確認されております。

このアカモクは、食べてみてもネバネバとシャキシャキ感を兼ね備えた新しい食感を楽しめる海藻。
味や食感だけでなく、栄養価や美容効果については以下の点を挙げられます。
①ダイエット効果
②アンチエイジング効果 ③コレステロールの低減 ④抗アレルギー効果
⑤整腸効果
⑥骨増強効果など。

またアカモクは低カロリー。
サラダや味噌汁に入れても美味しく食べられると評判です。
味噌汁に入れてもアカモク特有のネバネバ感は得られますが、アカモクを更に美味しく食べる方法は、何と言ってもネバネバ感をタップリ堪能すること。
下処理したアカモクを沸かしたお湯で30秒ほど茹でます。お湯に入れると同時に、茶褐色のアカモクは鮮やかな緑色に変色します。
アカモクは基本的にはワカメと同じようにして食べます。
ネバネバ感は、包丁で刻んで叩くほど増します。ポン酢で食べますが、更にネバネバ感を得るにはオクラを細かく刻んで混ぜる方法もあります。
このネバネバ成分は、お肌や胃を保護する働きもあるようです。

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アジサイと新ラッキョウ漬け

2019-06-13 13:07:12 | 日記

紫陽花の 藍をつくして 了りけり=敦=

梅雨の晴れ間の今日の天気。久しぶりの真夏日です。
出勤途中の公園沿いに今が盛りとばかり見事に咲き誇るアジサイを見つけました。
雨露をはじき水玉がはしるアジサイの美しさとは別に陽のあたる晴れの日のアジサイもまた見事です。

アジサイは、あず(集まる)さい(藍色)から生まれた言葉だそうです。野生のガクアジサイの園芸種で、花が開いてから順に色彩が変化するところから[七変化]とか[八仙花]などの別名があります。

お店の常連客で、栃木から月に数回訪れてくれる田村さんから、新ラッキョウの溜まり漬けを送っていただきました。
私は、正直ラッキョウを苦手としてましたが、恐る恐る口にしてみてその美味さに驚きました。
コクのあるたまり醤油を使用した甘辛醤油味。
大粒のラッキョウを、噛みくだく時に得られるパリパリ感と相まってたまらない美味しさと食べ心地です。

ラッキョウの旬は、今が最盛期。
特有の香りと辛さ、そしてパリッとした食感が持ち味です。
ラッキョウの原産地は、ヒマラヤ地方とされております。
中国では、薬用として栽培されていて日本に伝わったのは平安時代。
当初は薬用として用いられていましたが、江戸時代には食用として広く栽培されるようになったそうです。

ラッキョウには、食物繊維が豊富に含まれており、便秘の予防に役立つほかコレステロールの吸収を抑制したり、血糖値の上昇を抑える働きもあるようで、生活習慣病の予防効果も期待できそうです。
また独特の香りは、タマネギにも含まれるアリシンによるもの。
アリシンには、血行促進、疲労回復、免疫力アップの作用があるそうです。

頂戴したラッキョウ漬けは、栃木・日光名物の溜まり醤油に漬けたものですが、この他甘酢漬け、みそ漬け、砂糖漬けや、そのまま生ラッキョウにみそをつけて食べるなど、酒の肴やご飯のおかずに欠かせません。

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