東日本大震災の巨大津波で甚大な被害をうけた宮城県気仙沼港。未曾有の震災を乗り越えて、三陸の海を代表する海産物のわかめとめかぶが復活しました。
三陸のわかめは、巨大津波により、一度その姿を消しました。わかめの元になる種(めかぶ)も、養殖に欠かせない舟も、機材も全てが流されてしまったからだそうです。
三陸のわかめ養殖に携わる漁業関係者たちは、想像を絶する被害を受けながら、諦めることない熱意と努力で、見事に復活を遂げました。
近所の魚屋さんに奨められて、その三陸の海から獲れたばかりの新鮮な生のめかぶを仕入れました。
艶のある濃い茶色した生のめかぶをさっと湯通しすると、鮮やかなみどり色に変わります。それをまな板に載せ、包丁で叩きながら細かくします。叩いているうちにめかぶは、ネバネバとろ味をまします。
このネバネバめかぶを小鉢によそおいポン酢で味付けします。酒の肴としてはもちろん、ネバネバツルリとした食感は、身体に良いもの食しているという実感と、極めてささやかですが被災地の復興支援に役立っている気がします。
GINZA と ん ぼ
富士子