管理人ぎんなんの日記

つれづれなるままに。
思いついたときに更新。

「東京タワー」

2005年06月27日 16時40分40秒 | 
「東京タワー」(江國香織。マガジンハウス)を読み終わりました。今年の1月に映画化され、黒木瞳さんと岡田准一さんが主演されたものの原作です。

まぁ、簡単に言えば、40歳の女性(既婚で子どもなし)と20歳の男性の恋と、36歳(だったかな。こちらも既婚で子どもなし)の女性と20歳の男性との恋が描かれています。20歳の男性同士は同級生。ネタバレになるので、詳しくは書きませんが、うーん、うーん、うーん。結局は不倫のお話と言ってしまえば、それまでの話。この本が売れて、映画も当たったということは、世の女性はこういう恋を欲しているのでしょうか。なんというか、私とは住む世界のちがう女性たちだわとしか言いようがないです。私の知り合いの女性にも、既婚で子どもがいなくて、ある程度生活に余裕がある人もいますが、それでもこういう恋はしないと思う。それとも、東京タワーが見えるようなところに住んでいる女性なら、こういう恋をするのでしょうか。すごく私にとっては現実離れしたお話でした。

でも、ところどころにはっとするセリフがあったのは確か。「恋はするものじゃなく、おちるものだ」とか、「一緒に暮らすことと一緒に生きることは、必ずしも同じじゃない」とか。そういう部分や、きれいな描写を読んでいると、恋っていいよなぁとうっとりもするのですが。そのきれいな描写の裏には、傷ついている人もいるんだよねぇ。「おちるものだ」というセリフには、「おちて」しまったら、回りはどうでもいいのかしらとか思ってしまうし、「必ずしも同じじゃない」というセリフは一緒に暮らせない不倫という恋に対する説明のような気がするし。

ヨン様や氷川きよしくん、姫条くんや不二くんに、きゃーきゃー言って妄想しているほうが、よっぽど健康的だと思うのですが。まぁ、黒木瞳と私じゃあ……ねぇ。ははは。なんというか、こういう恋、40歳女性と20歳男性との恋もあるんだなぁと感じたい人にはおすすめかもしれません。
コメント
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