毎日新聞 10月5日(月)18時34分配信
スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、今年のノーベル医学生理学賞を大村智・北里大特別栄誉教授(80)ら3人に授与すると発表した。大村氏の授賞理由は「寄生虫によって起こる感染症の治療法の発見」。
【エバーメクチンの分子模型を手にする大村智さん】
日本からの受賞は、昨年の赤崎勇、天野浩、中村修二=米国籍=の3氏(いずれも物理学賞)に続き2年連続。米国籍の中村氏、南部陽一郎氏(2008年物理学賞)を含め23人となる。
(2014年10月28日) 【中日新聞】【夕刊】
大村智 北里大特別栄誉教授
失明などを招く恐ろしい寄生虫病の特効薬を開発、アフリカの国々に無償提供を続け、3億人以上を病魔から守っている化学者がいる。大村智・北里大特別栄誉教授(79)。定時制高校の教師から研究者に転身して大成功した伝説的な人だ。(永井理)
なぜ高校教師から研究者になったのですか。
大学ではスポーツに明け暮れました。なんとか東京都の教員に採用されて夜間高校に。生徒は仕事を終えて授業に駆け込んで来ます。手を洗う暇もないのでしょう。指は油で汚れたまま。そんな姿を見るうち、大学まで行きながら勉強しなかったことを後悔しました。そこで教員をしながら東京理科大の大学院に入り、昼は授業を受けて週末に実験しました。指導者に恵まれ、山梨大の助手をへて、北里研究所に入りました。
(私見)
嬉しいニュースが飛び込んできました。ノーベル医学生理学賞の受賞です。 「寄生虫治療の特効薬を開発」された方だったんですね。ノーベル賞受賞おめでとうございます。