溶岩流により、西之島(左)とつながった新しい島(右)(海上保安庁提供) 海上保安庁は26日、小笠原諸島(東京都)の西之島付近で噴火により出現した新しい島について、溶岩流によって島が拡大し、西之島とつながったと発表した。
同庁によると、新島の出現を確認した11月20日には両島の両岸は約200メートル離れていたが、12月中旬から新島が西之島のある北西方向に急速に拡大。26日午前に航空機で観測したところ、新島の北側と西之島の南側が2か所でつながり、陸続きになったのを確認した。
新島は当初、南北約200メートル、東西約100メートルだったが、24日の時点でそれぞれ約500メートルと約450メートルに拡大。面積は東京ドーム3個分の約15万平方メートルになっていた。
(2013年12月26日20時20分 読売新聞)
西之島のそばに出来た新島が西之島と繋がったようです。新島は元の西之島よりも大きくなりそうですね。この辺りの海底火山は活発で、日本列島近郊の地殻浮上域ではないかと考えています。地球内部のマントル(マグマ)が海底の薄い地殻を押し上げているのでしょう。この海域の地殻下のマントル(マグマ)の活動は今後も活発になっていくのではないかと考えています。以前からこのような地殻の変動は予想しており、以下のブログ記事に書いてあります。また、日本列島近海だけでなく、世界中でもこのような島レベルの浮上は最近になって多く報告されているようです。
新大陸は概ね静かに浮上する可能性がある(2010-12-08)
大陸移動説もパンゲアも信じない。部分的に大陸は沈没し海洋は隆起すると考える。(2010-6-23)
硫黄島は地殻変動が活発で,1997 年の設置以後,12 年間で約1.5m隆起している
現実には硫黄島陸上部よりも硫黄島周辺の地殻そのものが大きく浮上していると考えられます。それは、硫黄島が太平戦争当時、日米の激戦区でその当時の戦争で沈んでしまった艦船が陸上に浮上してしまったことからも分かります。まぁ、当時の海底深度の資料とかが有って比較できれば良いのですが、無理でしょうから、写真から推定するしかありません。また、現在の硫黄島は防衛省が主に管轄しているようです。
硫黄島の海岸には船の残骸が沢山あります。船が陸に揚がっていますが重機で引き揚げた訳では無く地面がこれだけ隆起したのです。60年前に海底に沈んた船が、今この状態です。
アメリカ軍は戦後、コンクリート船を沈めて桟橋を作ろうとしましたが、計画は失敗。その残骸がこの沈船郡です。
そして、「硫黄島は港の無い島」です。なぜか?何度か港を作ろうとしたようですが、隆起してしまう事と海底がどんどん浅くなっていってどうしても港が作れないようです。硫黄島は船からはしけを用いて上陸せざるを得ません。まぁ、滑走路があれば航空基地として使えるので戦略的価値として十分なんでしょうね。
さて、西之島・新島と硫黄島の位置関係を見てみましょう。
地図で見ると西之島のやや下側、南側ですね。ココに硫黄島があります。また、小笠原諸島と硫黄島の辺りの海底は浅くなっています。。。日本列島周辺のこの辺りの海底は地殻下からマントル(マグマ)が押し上げている将来の大陸浮上域ではないだろうか。。。。と、勝手に推測しています。地球内部の活動が活発になっていけばもう少しはっきりしてくると思います。まぁ、海底地図や海底深度などを調べれば思いの他海底が浅くなっているのがはっきりするのですが、、、お金が掛かりますかね(笑)。。。