劇場版を見てガルパンファンになった、交流サークル仲間のモケジョさんの一人、ミカさんは、もともとは名前が同じミカ隊長のファンで、つまりは継続高校推しでした。
それが今回の最終章第4話の視聴後に、「継続高校はアカンかもしれない、ミカはアカンかもしれませんねー」と言い出して私たちを驚かせました。同じく継続高校推しのイハラ氏が、動揺のあまり「なんで?なんでよ・・」を何度も繰り返したほどに、それは衝撃的な出来事でありました。
その数日後のサークルの定期会合でも「アカンです」を連呼していたミカさんに、同じモケジョ仲間の嫁さんがその理由を詳しく教えてもらったようで、その日の夕食時に嫁さんがこう話しだしました。
「あのね、美佳ちゃんね、継続高校推し、やめたんやって。その理由とかって、想像がつきます?」
舞茸と小海老と昆布の炊き込みご飯に青海苔をかけて食べつつ、大体は、と応じました。
「じゃあ、理由を・・・」
「雪崩のことかね」
「うん、それも言うとったです」
「え?それも、って、他にもあるのかね」
「うん」
それから嫁さんが簡単に説明してくれた内容を要点にしぼってまとめると、次の3点になります。
1 意図的に雪崩を引き起こして相手チームを行動不能にさせようと図る。(サメさんチームが巻き込まれて動けなくなった)
2 その雪崩を誘発する砲撃を、既に撃破されて擱座している僚車(T-26か?)に指示してやらせている。
3 直滑降中にいつの間にかBT-42がソリを付けている。
そしてミカさんの言い分は、次のようでした。
1については完全にアウト。自然に発生した雪崩なら仕方無いけれど、意図的に起こしているのが悪質。味方も巻き込まれる可能性があるのに、危険を顧みずに雪崩を引き起こすとは、頭大丈夫か。
2は、既に撃破されて擱座している僚車(T-26か?)にミカが指示して砲撃させているが、それはルールとして正しいのか、白旗が上がった後でも作戦に関連した砲撃が出来、かつそれが有効であるのはどういうことか。
3に関しては、たとえば、急斜面を降りる競争で皆が走っている場合、ひとりが途中からスケート履いて滑っていったら反則でしょう、反則じゃなかったら頭おかしい。第一、超スピードで降下してるのに、いつソリ着けたんだ。
それぞれ、ごもっともな意見だな、と思いつつ聞いていましたが、嫁さんが「1は私もアウトだと思う。例えばですねぇ、スキー競技とかするときに、選手のひとりが意図的に雪崩起こしてたら、反則で退場で出場資格剝奪になるんと違います?」と付け加えてきました。なるほどな、と応ずる他はありませんでした。
ですが、私自身は2に関しては疑問もありました。雪崩を誘う砲撃を行なったのはT-34で、撃破されてはいなかったように思ったので、それを言ったら、「違いますよ、砲塔も砲も小さかったから、美佳ちゃんの言うとおりT-26ですよ、雪原に傾いて埋もれてたじゃないですか・・・」と反論されました。
それを押し返すだけの明確な記憶と自信はありませんでしたので、「そうだったっけか・・・」と返すにとどまりました。
嫁さんはさらにこう言いました。
「第4話って、なんか反則みたいなのばっかり、って気がするんですよ。継続高校だけじゃなくって、聖グロリアーナ女学院だって、途中から島田愛里寿を入れてるでしょ、あれも反則じゃないかって思うんですよ」
「いや、あれは、以前から転校希望のストーリー入れててさ、西住みほともう一度対戦したいからって、やから、どこかに転校して試合に参加してくるぞ、というのは想定内やったんで・・・」
「それは分かってますけど、じゃ、転校するんなら、無限軌道杯の開始前にやったらどうなの、試合も第1試合から最初から出たらどうなの、ってことですよ。あれじゃ、途中からいきなり乱入してるも同然ですよ」
「いや、それは・・・」
「推しの黒森峰女学園も、途中から島田愛里寿が入ったから、勝てる試合を落としたじゃないですか、たった2秒の差で」
「・・・・・」
しまいには沈黙さぜるを得なくなりました。ミカさんや嫁さんが言う通り、最終章第4話はアンフェアの連続だったのかなあ、と思ってしまいます。