気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く36 その9  伊勢湾フェリーを見る

2024年01月15日 | ゆるキャン△

 伊良湖クリスタルボルトの展望所にて伊良湖港の景色を見、先導のパイロットボートが戻ってきてパイロットステーションに着岸するのを見ているうちに、伊勢湾フェリーの大きな船が港の出入口に進んできました。

 

 伊勢湾フェリーは以前に一度利用したことがあります。15年ぐらい前に渥美半島の史跡巡りをして、田原城跡や城宝寺、田原市博物館、伊良湖の史跡東大寺瓦窯遺跡などを見物して、伊良湖岬からの伊勢湾フェリーで鳥羽へ移動し、奈良へ近鉄で帰ったのでした。

 その際に乗った船かどうかを、記憶をまさぐりつつジーッと見つめていましたが、まだ距離が遠くて舳先の船名が読めないので、分かりませんでした。伊勢湾フェリーが保有している3隻、伊勢丸、鳥羽丸、知多丸のいずれかであることは確かでした。

 

 桟橋に接岸しつつある時になってやっと船名が読めました。知多丸でした。2004年に就航、基準排水量2331トン、全長73.32メートル、幅13.8メートルで、伊勢湾フェリーの3隻のなかでは小さいほうになります。旅客定員は500人、その内訳は特別室70人、普通客室370人、甲板60人です。搭載台数は、バスのみだと11台、乗用車のみだと43台です。ほかにバイク10台を積めます。

 この知多丸が、15年ぐらい前に伊良湖岬から鳥羽まで乗った船でした。あれからずっと働いていて今も現役のままか、頑張ってるなあ、もう一度乗って帰りたいなあ、・・・乗って帰ろうかなあ、と懐旧の念にかられつつ思い迷いました。

 ですが、京都まで帰るルートと所要時間を調べると、三河田原、豊橋へと戻って新幹線で帰る方が、約50分も早いのでした。前回は自宅が奈良だったから、伊勢湾フェリー利用で鳥羽から近鉄で帰れば良かったのでした。

 

 前回に利用した時は、上図の右側のスロープから乗った記憶があります。その時は、いま知多丸が付いている左隣のスロープに鳥羽丸が接岸していて、そちらのほうがやや大きく見えたのを覚えています。実際、鳥羽丸は基準排水量2410トン、全長77.34メートル、幅14.0メートルですから、知多丸よりはやや大きいです。外観もちょっと異なります。

 

 左側のスロープに付いて乗客や車輌を降ろすべく準備中の知多丸。以前に乗った時はもう少し船体が白っぽかった気がしますが・・・、15年の歳月のなかで汚れてきたのでしょうか・・・・。

 

 いいですねえ、船は。ロマンを感じます。子供の頃から船が大好きで、各地への旅行でもフェリーが利用可能なルートは大体フェリーを利用していますので、日本の大部分の航路には乗ったと思います。ガルパンの聖地巡礼でも北海道の苫小牧からフェリーで大洗へ行きましたし・・・。

 こうしたフェリーを見ていると、いつも心に「さんふらわあの唄」が流れてきて、「・・・一人になりたいとき 二人きりになりたいとき 誰かに会いたいとき 風がささやく海の旅に・・・」と思わず口ずさんでしまいます。
 毎年、商船三井の株主優待クーポン券を3枚いただきますので、それで九州への出張や旅行で「さんふらわあ」を30回ぐらいは利用してきました。それで自然に「さんふらわあの唄」も覚えてしまったのでした。

 

 車輌、乗客の下船が始まりました。数台の車やトラックがスロープの車道を降りていき、その横の歩道を80人ほどの乗客がゾロゾロと降りていきました。

 その手前の埠頭の所定位置には、既にこれから乗る車が約20台ほど並んで待機していました。うち1台は大型観光バスでしたので、フロントウインドゥ―の観光行先表示を見ると、「伊勢神宮・志摩めぐり」とありました。なるほど、伊勢に行くならこっちの方が近くて楽ですし、料金的にも名神高速および伊勢高道で行くよりは安いのだろう、と思いました。

 

 いやー、本当に乗りたくて仕方がなかった、15年ぶりの知多丸でした。予定を変更して、これに乗って帰ろうか、と何度も考えましたが、三河田原駅からの豊橋鉄道と、豊橋からの新幹線の帰りの切符をすでに買っているので、なんとか思いとどまりました。

 

 知多丸の左側の桟橋には巡視艇が停泊していました。超のつく船オタク、軍艦マニアのゆえに学生時代から「駆逐艦」のあだ名で呼ばれた私です。すぐに艇名を読んで「あおたき」と知り、PC58の番号を確かめて、よど型の8番か、消防艇だったな、ならば四管(第四管区・四日市)だな、と思い出しました。

 この「あおたき」はよど型巡視艇の8番艇で、総トン数は125トン、全長37メートルですが、船型の公称は「35メートル型」とされています。消防巡視艇とも呼ばれますが、そのとおり船舶の火災などで消防任務にあたる巡視艇です。

 

 なので、上図にて艇の前甲板や操舵室上に配置されている赤い砲は、機関砲などの武装ではなく、消防用の放水銃です。いずれも泡消火液と水の両方が出せますが、放出量が異なります。前甲板のは毎分2000リットル、操舵室上のは毎分6000リットルを放出出来ます。それとは別に後ろの伸縮式放水塔からは毎分4400リットルが放出出来ます。

 陸上の消防車一台の一般的な放出量が毎分2000リットル余りと聞いていますので、この「あおたき」だけで消防車6台分の放出能力があることになります。なので装備品も高スペックの機器が使用されており、建造費は1隻あたり17.5億円もかかっています。  (続く)

 

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