ステップ2の続きです。操縦席のハッチとみられる部品Bを組みますが、ガルパン仕様への改造を追加します。
上図のパーツA19の天面にリベットが並びますが、劇中車ではリベットがありません。
御覧のように、該当部分にリベットが全くありませんので、これに合わせます。
リベットを全て削って、組み上げました。
続いて部品Cはガイドの指示通りに組みました。背面左側の何かのボックスのようです。
劇中車の背面の左側にのみ、そのボックス状の部品が付いています。キットのパーツもワンセットのみでした。
続いてエンジンフードの左右に配置される長方形の部品Dを組みます。この部品もガルパン仕様への変更改造が必要となります。
今回の車輌ではガルパン仕様への改造箇所が幾つかありますが、そのなかで最も改造が大変な箇所だと思います。ステップ2の段階でいきなり壁にぶちあたる感がありましたが、かなり目立つ部分なので、手抜きするわけにもいかないのでした。これの改造はタミヤやイタレリのキットを使った場合でも同じです。
劇中車の部品がどうなっているかを確認してみましょう。左右とも中央のハッチの向きが同じで、天面にはリベットが無く、かつ天面とハッチの段差が無くてフラットに続きます。この状態に改造することになります。
そして該当するパーツC23の本来の形状は上図の通りで、左右の中央のハッチの向きが逆で、天面にも周縁部にリベットが並び、かつ天面とハッチの段差が有ってハッチが僅かに高いです。
しかも、側面パーツのC14、C15、C35、C36を指示通りに貼りつけますと、上図のように周縁部が高くなります。天面部に合わせる形で側面パーツの上端を削ると、側面上列のリベットの一部も削ってしまうので、この方法は採れませんでした。
どうしようかと頭をひねった結果、まずは左右で向きが逆にモールドされているハッチは、段差も伴うので撤去することにして御覧のようにザックリと穴を開けて切り取りました。
両端が白っぽいのは、周縁部との段差を無くすべく、天面部にパテを薄く塗り重ねようとして、試みに両端に塗ってみたところ、表面がデコボコになってしまって、これはダメだと剥がした結果です。
色々と考えた末、周縁部との段差を無くして、天面をフラットにする唯一の方法として、上図のようにプラ板を張ってみました。これが正解だったと思います。天面とハッチが同じ高さですから、あらかじめプラ板にラインチゼルでハッチの線を引いておきました。
これの反対側にあたる部品は、本来ならば次のステップ3にて組み立てますが、同じ改造手順を追加するので、ここでは左右両方をまとめてセットで改造しました。
ちなみに貼りつけたプラ板のサイズは、長辺3.6センチ、短辺1センチでした。その中央に0.6センチの幅でケガキ線を入れてハッチ部分としました。僅かな隙間はパテで埋め、天面部をサンドペーパーで磨くように均してフラットに仕上げました。
かくして、左右とも同じ改造を進めて上図のように仕上げました。
ハッチのハンドルはパーツC31を同じ向き、位置に取り付けました。ヒンジ部はブラ材でそれらしく再現しておきました。まあ、こんなもんでしょうか。
続いて、右側の部品の後端に、エッチングパーツのY6を取り付けました。これは後のステップ3での工程ですが、前倒しで行ないました。このアーム状の部品は劇中車にも付いていますので、ガイドの指示通りに取り付けました。
劇中車の該当部品です。これは右側にのみ付いていて、左側には無いです。何の部品であるかはガイドにも説明が無くて分かりませんでした。
かくして、今回の車輌で最も大変なガルパン仕様への改造箇所の部品を何とか作り終わりました。
このボーダーモデルのキットは最も劇中車に近いため、タミヤやイタレリの品で作る場合に色々と必要な細部の修正の殆どが不要となりますので、作る側にとっては一番扱いやすいのですが、それでもこういう難しくて大変な箇所は共通していますから、気楽に構えることは許されませんでした。この後も色々と大変そうだな、と感じました。 (続く)