気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く32 その14  石廊崎

2023年08月10日 | ゆるキャン△

 石廊崎の観光遊歩道を進み、石室神社の鳥居をくぐって小ピークを越えると、道は下り坂に転じて前方の視界に海面が加わり始めました。前方右奥に白い灯台の頭が見えましたので、これは岬へと降りて行くのだな、と思いました。

 

 さらに進むとまず右手に海岸線が広がり始め、左手は灯台の敷地とみられるコンクリート造りの高台が灯台の位置まで段々に連なって見えました。

 

 石廊崎灯台です。その敷地はフェンスで仕切られていましたが、時計は15時21分であるにもかかわらず、鍵がかかっていて中に入れませんでした。おそらく、事前にバス停の横にあった観光施設の窓口に申し込まないと、鍵を開けてもらえなかったのかもしれません。
 ですが、灯台の敷地に入るのが今回の目的ではないので、そのまま遊歩道を先へ進みました。

 

 石室神社参道、と刻まれた標柱が立っていました。灯台の敷地ももとは神域に含まれていたようです。道は灯台敷地の先端を左へと回り込んでいて、そこまで行くと視界が一気に開けました。海原から吹き上がってくる強い潮風に包まれて、思わず帽子をおさえ、次いで脱いでザックに仕舞い込みました。堂ヶ島で強風注意報が出ていたのですから、ここ石廊崎でも同じだろう、と思いました。

 

 うわー、ここも風が凄い、海も波が高くて飛沫音も絶え間なく響いてくるなあ・・・。ここが石廊崎なのか・・・。

 

 右手を見ると、海岸線の岩崖に打ち寄せる波が激しく音をたててぶつかり、波を拡げて海面を白く染めていました。この時点で風にあおられ気味になっていて、遊歩道の柵を右手で掴んでいました。

 

 遊歩道は灯台の下で左へと曲り、急な下り階段となっていて、一気に10メートルぐらいの高低差を落ちるように降りる感じでした。眼下に上図のような断崖絶壁に囲まれた小さな岬の先端部が荒海の中に突き出ているのでした。高所恐怖症の身には、かなりこたえました。軽い目まいに襲われつつも、手摺につかまって慎重に階段を降りました。横風が凄いので、階段の脇の岩崖に押しつけられそうになりました。

 

 ここで初めて左側の景色を見ました。御覧の通り、ジオパークに指定された岩崖の海岸線が複雑な起伏と凹凸とを見せて遠くまで続いていました。

 

 下り階段の先には、岩崖に張りつくようにして建てられた建物がありました。これが石室神社の拝殿かな、と思いつつ、降りてゆきました。

 

 凄い所に建てられていますね・・・。岩崖の下の窪みに建物をおさめる形で、下は舞台造りのような木組みで支えられていました。石室神社の本殿と拝殿と社務所とが一緒になっていました。

 

 社務所の壁に貼ってあった境内図を見て、石室神社が「いろうじんじゃ」と読むのだと初めて知りました。なるほど石廊崎の神様だから読みも同じ「いろう」なわけか、と納得しました。

 建物の奥が本殿で、岬の先端部には摂社の熊野神社がお祀りされていますが、参道はそこまでぐるりと回る形になっています。まず本殿に拝礼し、今回の聖地巡礼の交通安全を祈りました。ここの祭神は伊波例命、海上安全の神様と聞いたからです。

 

 次いで岬のほうへ進みました。伊豆半島の南端に位置する、石廊崎です。先客が一人居て、周囲の写真を撮っていました。

 

 少し進むと、既視感のある景色になりました。ここがあfろ氏のイラストのアングルだな、と気付きました。ここを大垣千明と犬山あおいが駆け抜けていったわけです。

 ですが、高所恐怖症の身には、断崖の上の細い参道を駆け抜けるなどという芸当は無理でした。恐る恐る足を進み、吹き付ける潮風にあおられつつも、手摺に捉まって、なるべく下を見ないように岩肌に沿って熊野神社の鎮座する先端へと向かいました。

 

 なるべく海を見ないようにしていたため、視界は石廊崎の上図の黒っぽい岩塊が大半を占めました。ここの岩もなんか普通の岩と違う、溶岩が一気に冷えて固まったような感じの、荒々しいゴツゴツ感に満ちているな、と感じました。

 

 ちょっと振り向くと、上図のような海岸線の姿が望まれました。その景色自体は大変に美しくて必見の価値があるものでしたが、強風と恐怖感とに苛まれて行きたくもない断崖の上の細い道をこわごわ進んでいる身には、その価値を満喫している余裕はありませんでした。
 吊り橋といい、断崖の岬といい、どうしてゆるキャン聖地は高所恐怖症の身にはしんどい場所ばかりなんだ、と文句を言いたい気分でした。  (続く)

 

コメント
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