下田港の観光桟橋から全速で宿に戻る途中、道の駅「開国下田みなと」のゾーン端にある上図のカフェ「ラーマル」の前を通りました。作中および劇中で各務原なでしこ一行が金目鯛バーガーを食べたお店で、私自身も2019年9月の1回目の伊豆半島ゆるキャン聖地巡礼にてここに入って同じ金目鯛バーガーをいただきました。
宿に戻ったのが、予定時間の7時30分ジャストでした。フロントにレンタサイクルのキーを返却し、そのまま朝食会場へ入ってバイキング方式の朝食をいただきました。柿崎弁天島までの往復サイクリングでけっこう疲れてお腹が空いていたので、ゆっくりと30分余りかけて色々なおかずを普段よりも多めに食べ、これからの巡礼行動に備えました。
というのは、この日の昼過ぎの14時ぐらいに巡礼ルートの全てを終える見込みであったため、昼食をどうするか迷った挙句、弁当を買って帰りの新幹線の中で食べよう、と考えていたからです。それで昼食タイムが二時間ほど遅くなるので、そのぶん朝食を少し多めにとっておくことにしたのでした。
部屋に戻って荷物をまとめ、8時5分にチェックアウトしました。今回の宿「下田伊東園ホテルはな岬」は、個人的に大変気に入りました。部屋も良し、食事も良し、温泉も良し、料金はリーズナブル(一泊二食付きで9500円)でレンタサイクルが無料で使えますので、下田港エリアのゆるキャン聖地巡礼の宿泊地候補として大変におすすめです。
「下田伊東園ホテルはな岬」の公式サイトはこちら。
宿から下田駅まで、約7分をかけて歩きました。この日は日曜日であったためか、朝の下田市街はまだ行き交う人も車もなく、静かでした。朝の街歩きを楽しむには最適な雰囲気でした。
伊豆急下田駅には、8時13分に着きました。予定時刻ピッタリでした。
上図の発光表示板の、一番上の8時23分発の伊豆高原行き普通列車に乗ることになっていたからです。伊豆高原駅で乗り換えて、伊東まで移動する予定でした。券売機にて切符を買いました。伊東まで1690円なり。
8時16分、改札口を通って、ホームに行きました。伊豆急行線に乗るのは今回で四度目ですが、ここ下田から乗るのは初めてでしたので、駅構内の写真を幾つか記念に撮りました。
すでに8時23分発の伊豆高原行き普通列車がホームにて待機していました。
これが今回乗る電車ですか・・・。8151の車番があるので8000系なのかな、どこかで見たような面構えだな、と首を傾げ、すぐに思い当りました。大井川鐡道の旧東急電鉄7200系の改造運転台側の外観にほぼそっくりなのでした。
そのときは、よく似た電車かあるものだなあ、と感心しただけでしたが、後にゆるキャン車輌が契機となって鉄道模型のNゲージを始めて熱中してから、資料を調べていてこの伊豆急行の電車がもとは東急電鉄の8000系であって、譲渡によって伊豆急行にて運行されていることを知りました。
その際に、大井川鐡道の旧東急電鉄7200系の改造運転台側の設置が8000系をベースにして実施されたことも知りました。東急電鉄および伊豆急行の8000系が鉄道コレクションで発売されていることも分かったので、Nゲージにおいても、大井川鐡道の旧東急電鉄7200系の改造運転台を同じように8000系の前面部を移植することで再現出来ることも分かりました。
私は各地の旅行で鉄道をよく利用するので、Nゲージを楽しむ際にそれらの記憶が役立ったりしています。なにが有意義な情報になるか、分からないものですね・・・。
乗り込んで、座席が片側ロングシートと片側クロスシートの組み合わせなのに驚きました。いわゆるセミクロスシートの一種でしょうが、このような片側ずつ、というのは初めて見た気がします。関西ではJR、私鉄ともにこういう座席配置は見たことが無いのですが、関東近郊では多いのでしょうか・・・?
下田を発車してしばらくの間、右側の車窓からは上図のような海の景色が楽しめました。奥に薄っすらと見える島影は、東京都に属する大島でしょうか。
個人的に海が好きなので、こういう大海原の景色は全然見飽きませんでした。初めは左側のクロスシートに座りましたが、右側の海景色を見たくて、右側のロングシートに移動しました。
伊豆稲取駅を出て後は、左側のクロスシートに戻って陸地側の景色を眺めました。上図は、ゆるキャン聖地の一つ、稲取高原の風車群です。
そういえば、原作コミック第8巻のカバー裏表紙のイラストにもなっている、稲取高原の東伊豆町風力発電所の風車は故障続きにより停止していて、2021年頃に解体撤去されるとか聞きましたが、現在はどうなっているのでしょうか。その方角をずっと観察していましたが、それらしき3基の風車が見当たりませんでした。
聞いた話では、2024年をメドに大きな風車に置き換える、とのことでしたが、前の風車のローター径が45メートルだったのに対して、新しい風車は倍近い82メートルになるそうです。2024年は来年なので、もとの風車は既に撤去されていると思われますが、それに関する情報が現時点でもあまり出ていないようです。
9時3分、伊豆高原駅にて熱海行きの別の列車に乗り換えました。伊豆急行が2022年4月より新たに導入した3000系「アロハ電車」だそうです。もとはJR京浜東北線の209系としてデビューし、その後房総エリアで運行していた車両を譲渡したものだそうです。
伊東駅には9時33分に着きましたが、バスの時刻が2分後だったので、ホームも改札口もダッシュで駆け抜けて、駅舎の横のバスターミナルまで一気に移動し、待機していた小室山行きの9時35分発のバスに乗り込みました。
なので、上図の伊東駅の写真をなんとか撮ったのは、バスに乗って座席に落ち着いてからでした。 (続く)