伊豆半島ゆるキャン聖地巡礼の5ヶ所目、小室山山頂に登りました。伊東市においては大室山と並ぶジオパーク観光スポットの一つとして知られ、標高321メートルの小山ながら海岸線に面しているために眺望が優れています。
北には伊東市川奈地区の地形、そして奥に富士山が望まれます。
南側には、半地下式の展望所およびカフェスペースが設けられています。その上部が山頂の最高所にあたりますが、三角点などの設置が見られなかったので、従来の山頂とは異なっているのかもしれません。
山頂は、かつての火口が埋まってすり鉢状にくぼんでいて、その窪地の西寄りに神社がありました。
神社の名前は小室神社、小室山の山頂にあるためか、山の名前をそのまま冠しています。
小室神社の案内板です。要約すれば、1703年の元禄地震で壊滅的な被害を受けた小田原藩の藩主であった大久保忠増が1705年に創祀したのが、この神社の始まりであるそうです。祭神は、愛宕大権現、金刀比羅大神、火産霊大神の三つであるそうです。
小室神社の本殿は、小さな祠でした。江戸期に小田原藩が創建して以来の規模を維持しているようです。
南東方向を見ました。中央に大室山が見えました。
やっぱり、目立っていますね・・・。ゆるキャンの聖地になったことによってさらに有名になったと聞きます。
デジカメの望遠モードで撮影しました。
デジカメの望遠モードの最大限のズームで撮影しました。小室山と同じく火山のスコリア丘ですが、あちらのほうが規模が大きいです。今回も次にあの大室山へ向かう予定です。
付近の案内板を見て、小室山や大室山だけでなく、周囲の高い山の全てがかつて火山であったことを知りました。およそ1万6000年前から4000年前までの時期においてこれらの火山群が次々に噴火して大量の溶岩を流し、いまの伊東市エリアの地形を形成したそうです。
でも、富士山の噴火による地形形成の規模のほうがはるかに大きかった、と聞きます。
いつか再び噴火するかもしれない、といわれている富士山ですが、噴火したら上図の美しい山容も変わってしまうのでしょうか・・・。
眺めが良いので、しばらく眺めていました。
個人的には海のみえる範囲の景色が好きですね。 (続く)