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ゆるキャンから始めたNゲージ その13  きかんしゃトーマス列車を作る 上

2023年08月23日 | ゆるキャン△

 Nゲージで大井川鐡道を再現して楽しもうとする場合、大井川鐡道のマスコット的存在である「きかんしゃトーマス列車」を避けて通るわけにはいかない。大井川鐡道の黒字にも大いに貢献しているであろう、この「きかんしゃトーマス列車」は、Nゲージでもトミックスから特別企画品として「大井川鐵道きかんしゃトーマス号セット」として販売されている。しかし、価格が5万円もするらしいのでなかなか手が出ない。

 その事を電話で川本氏に話すと、向こうは笑いながらこう返してきた。
「トーマスの列車なら、プラモでも出てた筈や。ホッさんはプラモやっとるから、トーマスと客車のセットのプラモを作りゃええやん」
「プラモが出てるのか。それって、Nゲージのサイズかね?」
「そうや。2015年やったかな、その頃に鉄道ホビダスの特別企画で出したんや。トーマスと客車4輌の2つのプラモデルをね。トーマスのほうはカトーの旧版のC11と同型なんで、その動力ユニットを組み付ければ、Nゲージで走れるの」
「ふーん、そりゃええなあ、C11はこないだ中古ショップで買ってきたカトーのがあるから・・・」
「待て、待て待て、ホッさん」
「何?」
「そのカトーのC11やけどな、品番は?」
「品番?何やそれ・・・」
「品番と言うたら品番やろうが。ケースの横とかに書いてあるやろ」
「ちょっと見るわ・・・、あ、これか、2002ってのか」
「なら旧版やな。それでええんや・・・。現行の新版は2021番なんやけどな、これは忠実に寸法を再現したリニューアル品で、旧版の2002より小さいのよ。プラモのトーマスは旧版の2002のサイズになってるんで、組み付ける動力ユニットは2002のほうでないと合わないのよ」
「なるほど、現行版の2021番のC11を買ったら合わないわけか・・・」
「そういうこと。それでプラモもNゲージ化出来るんやから、トミックスの5万円のセットを買うよりは安上がりやな」
「プラモのほうは、幾らぐらいなん?」
「確か2015年ぐらいの発売やが、4000円ぐらいやった筈。今は中古品しかないやろうから、プレミアになってるか、それとも安くなってるかやな・・・」

 

 それでまずネットで駿河屋やヤフオクなどを検索したところ、見つからなかった。翌日の退勤後にブックオフ等の中古ショップへ行って探したところ、運よく2種類とも見つかり、いずれも2000円で買うことが出来た。上図の品である。

 鉄道のプラモデルはガルパンの戦車工場関連で1/35スケールのドイツの機関車と貨車を作って以来であり、Nゲージの1/150スケールは初めてであった。かなり小さいので、パーツも細かいのがあって、組み立て作業も慣れないと難しいかな、と思った。

 

 そこで、組み立てが楽そうな、上図の客車のキットから始めてみることにした。4輌のセットで、スハ43形が2輌、スハフ42形が2輌入っている。

 このキットは、職場へ持って行って昼の休憩時間に少しずつ作った。夏になると学生は試験と休暇に入ってゆくので、担当教務も割合に暇になって、待ち時間も増えるので、その時間も有効に使って制作を進めた。だから、同室の先生方は全員がこのプラモデルの存在を見て知っていた筈である。
 流石に見れば分かるのか、「何のプラモデルですか」というような愚問を投げかける方はいなかった。それどころか「大井川鐡道ですな、昔に乗りましたよ」という方が三人ほど居られた。やっぱり大井川鐡道は旅行先としても人気があるらしい。

 

 中身はこんな感じである。車輌の四方壁面パーツ、車輌の車台と屋根のパーツ、床下機器のパーツ、台車、ウェイトおよび透明プラ板とくもりガラス板、の5つのパックが入っている。

 

 塗装、マーキングの説明書である。マーキングはシールを使うのであるが、そのシールはきかんしゃトーマスのキットのほうに入っている。

 

 こちらは組み立てガイドである。このガイド図は、このキットがグリーンマックスの組み立てキットをそのまま利用していることを示しており、ガイド図自体もグリーンマックスのそれをそのまま入れているようである。つまりはグリーンマックスからのOEM品であり、それを鉄道ホビダスのネコ・パブリッシングが販売しているわけである。

 

 組み立ては、車台の床下機器から始めた。2種類4輌とも同じパーツ、同じ配置であるので、この作業を4回繰り返すことになる。

 

 屋根のベンチレーターは、位置がモールドされていないので、ガイド図に従って位置を測っておく必要があった。鉛筆で薄く位置をマーキングするか、取り付け位置の目安として穴をあけるか、どちらにするか迷ったが、上図のように裏から穴をあける方法を選んだ。

 

 そして表面には両サイドにマスキングテープを貼って、ベンチレーターの並びが一直線になるようにした。

 

 そしてベンチレーターのパーツを穴とマスキングテープに沿って所定の位置に貼り付けた。

 

 作っていて、あんまり難しくはないな、と感じた。少なくとも1/700スケールの軍艦艦艇や1/35スケールの戦車よりははるかにパーツ数が少なくて楽である。ただ、指でつまんでも持っているかどうかが分からないほどの小さなパーツが幾つかあるのには閉口した。無くさないように注意して、慎重に取り扱った。

 

 車体は、箱組みとなるので、事前に仮組みを行なって、パーツの合わせ位置を確かめておいた。

 

 車体の窓ガラスを、透明プラ板を寸法合わせでカットして上図のように内側の溝にはめ込んで作った。

 

 屋根のパーツをベースにして、車体の四方の壁面パーツを順に組み付けて行った。今回のキットはスハフ42形とスハ43形の2種類があるが、組み立ての段取りは同じであった。上図はスハ43形である。

 

 こちらはスハフ42形である。中の仕切りパーツが1枚多く、車掌室とおぼしき空間があった。

 

 最後に車台に台車をはめこんだ。これはスナップ式で押せば楽にはまるのであった。鉄道コレクションの台車と同じ取り付け方式である。

 

 車台と車体をあわせて完成となる。この手順を4回繰り返して、4輌を仕上げた。

 

 かくして客車4輌が完成した。上図左の2輌がスハ43形、右の2輌がスハフ42形である。前週に大井川鐡道へ取材見学に行って実車を見てきているので、その模型が手元に揃うと、やっぱり感動してしまうのであった。

 とりあえず、大井川鐡道に在籍または預けられている計18輌の客車のうちの4輌が、きかんしゃトーマス列車のオレンジ色の仕様にて完成した。次回は、きかんしゃトーマスの製作に進みたい。  (続く)

 

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