ステップ9の続きです。右フェンダー側に通すワイヤーは、キットでは撚糸が入っていてそれを170ミリの長さに切って使うことになっていますが、劇中車のワイヤーは撚りが入っていないパイプ状のものなので、それに近い素材をダイソーで見つけて仕入れました。上図の「飯田水引」です。
飯田水引は、その名の通り、長野県飯田市で江戸期から作られる水引の一種で、300余年の歴史を数える伝統産業品として知られ、全国で生産される水引の約七割を占めています。最近はダイソーで100円で売られていますので、入手も容易になっています。
上図の品は、プラスチック製とみられる細い線に極細の糸を巻き付けており、一見して表面がフラットでパイプ状に見えます。
試しにセットしてみました。御覧のように1/35スケールのワイヤーに程よい太さと滑らかな表面をもっており、曲げ加工も簡単に出来ます。曲げると、その曲げた形のまま、元に戻らないので、色々な曲線や折れが作れます。
全体としてこのような感じで取り付けました。たるみ部分も簡単に表現出来るので、なかなか使える100均アイテムだなと思います。今後製作するガルパン車輌のワイヤーは、この飯田水引をつかうことに決めました。
ステップ10に進んで砲塔の組み立てに取り掛かりました。ガイドの指示通りに組みました。
組み上がりました。
内側から見るとこんな感じです。インテリア部分は完全に省略されています。
ステップ11に進みました。ガルパン仕様への追加工作が三ヶ所で加わります。
追加工作の一ヶ所目は、砲塔天面右側のペリスコープの天板です。上図はオリジナルの状態ですが、劇中車のペリスコープの天板は横に長く張り出しています。
劇中車の状態を見ますと、砲塔天面左側(向かって右側)のペリスコープの天板はキットのそれと同じく左右に張り出しませんが、右側(向かって左側、押田ルカの手前)のそれは左右に張り出しているのが分かります。
そこで右側ペリスコープにてプラ板を上図のように張って形状を合わせました。
追加工作の二ヶ所目は、上図の砲塔天面右側後方の穴です。この穴が劇中車にはありませんので、埋めます。
プラ棒を差し込んでカットし、ヤスって埋めて均しました。
追加工作の三ヶ所目は、上図の砲塔側面のA2の取り付け穴です。劇中車にはA2が見えず、キットの指示通りに取り付けると予備履帯の下にA2も見える状態になります。
ですが、劇中車の砲塔側面の予備履帯の下には何も見えません。他のアングルからみてもA2に該当する部品が見えませんでした。それでA2は不要として、その取り付け穴をパテで埋めました。
あとのパーツはみんな指示通りに組み付けて、ステップ11の工程を終えました。 (続く)