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ホームケアと歯科医院での検診

2018-03-23 14:23:39 | 日記
虫歯も歯周病も自覚症状が乏しい病気です。そのため、気付いた段階ではかなり進行しているケースが少なくありません。虫歯も歯周病も治療を受ければ治すことはできますが、虫歯で削った歯は元には戻りませんし、歯周病菌に溶かされた顎の骨も元戻りにはなりません。また、治療を繰り返せばダメージは蓄積されていき、最悪の場合歯を失ってしまうこともあるのです。お口の健康にとって大切なのは、「痛くなる前に歯医者に行くこと」。痛くなってからでは遅いのです。歯科医院に定期的に通って病気の有無をチェックしてもらい、歯のクリーニングを受けましょう。

現在、日本の80歳の方に残存している歯の本数は6~7本と言われています(厚生労働省調べ)。これは決して多いとは言えません。同じ高齢者でも、北欧ではずいぶん事情が違います。歯の残存平均本数は、スウェーデンでは75歳で平均19.5本もあるのです。特に北欧では予防歯科の意識が最も進んでおり、大人の定期検診受診率は80%以上もあり、子供も100%近くが受診しています。他の先進諸国も70%以上の定期検診受診率が一般的になってきました。しかしながら、日本では定期検診の受診率は10%しかないと言われています。
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ホームケアと歯科医院での検診
毎日の歯みがきをしっかりやっている方も、プロの検診、プロケアが必要です。当院では、初診時に口腔内の検査を行います。初期問診をさせていただいた後、レントゲン・口腔内写真の撮影、歯周ポケットの検査などを行い、全額的な健康状態を行います。検査は、歯科衛生士、歯科医師が対応いたします。唾液検査等は必要に応じて実施していきます。
ホームケアではできない歯周ポケット内の清掃などは、検査後、健康状態に応じて実施していきます。毎日の歯みがきでは取れない歯肉下の史跡除去をプロの歯科衛生士が清掃していきます。口腔内の写真撮影は歯肉の腫れなどを記録に取ることで、長期間でのケアを行うために必要なものです。患者さんのデータをしっかり取ることは長期に渡るお口の健康のために必須なものです。
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予防歯科で重要な事
予防歯科は、虫歯にさせない、歯周病にさせないことを目標としています。しかし、患者さんの望むことを実施することも重要なことです。お口の健康状態に関して心配されていることや、気になることをしっかりとお聞きし、その問診内容に応じてケアを実施していきます。予防歯科では、プロフェッショナルケアとホームケアが共に重要です。歯科医院で実施するプロフェッショナルケアを行うことで、口腔内は清潔な状態にすることができます。しかし、プラークや歯石は毎日の生活の中で蓄積していくものです。ご家庭でフロスや歯ブラシを使ったホームケアを毎日実施していただくことで、清潔な状態を維持することができます。虫歯がなくても来院し、定期メンテナンスをお受けいただくことでお口の健康を守ることができることはご理解いただきたいと思います。

毎日時間をかけて磨き残しのないブラッシングを心がけることが大切です

2018-03-23 13:43:16 | 日記
自分の歯が、虫歯で痛くなったり、歯がグラグラしたりという歯の異変を感じたら、歯医者に行くことが当然だと皆さんが思っていると思います。ですが、最も理想的なのは、あらかじめ病気にならないように、虫歯の元を絶って、口の中を清潔に保っていれば、治療で痛い思いをしたりダメージを受けたりする負担がなくなるとともに、なくなっても二度と生えてくることがない自分の歯を失うリスクにさらされずに済みます。
 
最近は、こういった考えの元、病気になる前にメインテナンスを受けることを目的として歯医者に行くという、予防歯科という考えが一般的になっています。予防歯科という考え方はとても重要で、近い将来のことではなく、何十年後の自分に予防歯科を受けていた成果が返ってくるとも言えます。結局、将来どれくらい自分の歯を残せるかということに予防歯科は繋がってきます。
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歯を失う原因
自分の歯を失ってしまう主な原因として挙げられるのが、「虫歯」「歯周病」「咬合性疾患(歯にかかる力)」といわれています。虫歯や歯周病はご存じの方が多いと思いますが、これらはもともと私たちの口腔内に住んでいる「口腔内常在菌」が引き起こす感染症のことです。日頃適切なブラッシングができており、身体の免疫力が十分であれば、細菌を抑制し健康な状態を保つことができます。しかし、ブラッシングが適切でない場合や、免疫力が低下した時などは発症リスクが高くなってしまいます。このような状況では、歯科医院で治療を行ったとしても、治療効果が弱まり、再発リスクも高まってしまいます。
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意外と繊細な歯
歯を失う原因の一つである「歯にかかる力」とは、「食事の際にかかる力」「歯ぎしりや食いしばりでかかる力」「歯がなくなった時に他の歯にかかる過剰な力」を指しています。食事の時に歯にかかる力は約1kg、歯ぎしりやくいしばりの時は、体重の約2倍の力が歯にかかるといわれており、毎日歯ぎしりやくいしばりを続けていると、歯は割れてしまうこともあります。睡眠時に歯ぎしりをする癖を持っている方は多く、長年の歯ぎしりで歯がボロボロになってしまうケースも珍しくありません。歯の表面はデリケートですので、ブラッシングも丁寧に行いましょう。

丁寧はブラッシング
忙しい朝はブラッシングにかける時間を十分に確保できていない方が多く、見た目が綺麗でも、汚れが十分に落ちていない場合があります。また、歯ブラシで1本では、歯の表面の8割程度しか磨くことができません。歯と歯の細い隙間に、毛先が入り込めないのです。そのため残りは別の歯ブラシを使用する必要があります。虫歯や歯周病の発症リスクを下げるには、毎日時間をかけて磨き残しのないブラッシングを心がけることが大切です。