わたしたちが長生郡市の合併協議を通して学んだものは?
あじすっか=どうしたらよいだろうか(地域の言葉も大切にしたい)
あじすっか(一宮町発) 地域・生活者を起点に地方分権型社会へ
(6)合併の「メリット・デメリット」論
第9回長生郡市合併協議会(9月10日 ※1)冒頭の「会長あいさつ」は、
「合併協議会委員の皆様には、今後ともそれぞれの市町村の立場におかれまして、合併の必要性、また合併のメリット、デメリットをご理解いただいて、そして皆様のお力を頂いて、合併への道筋へのご支援、ご協力をお願い申し上げます。」などと
まとめられました。(会議録)
ところで、長生郡市合併協議会で、「合併のメリット、デメリット」は
どのように共通理解されていたのでしょう。
残念ながら、デメリットとそれを解消する方法(※2)について、
協議した跡は見られないように思えます。(※3)
実際に、話し合わなければ、一人ひとりの委員が
どのように「合併のメリット、デメリット」を感じているのか
バラバラなのではないでしょうか。
おそらく、
今回の破綻は、そこから始まっているのではないかと、考えます。
(バベルの塔をつくろうとしているのですから)
-----
※1
第9回長生郡市合併協議会は、
議長が開会を宣言していないため、正式な会議としては成立していない。
-----
※2 市町村合併法定協議会運営マニュアル「基本編」
(総務省 市町村の合併に関する研究会)
第2編 合併のメリット・デメリット論(7頁 pdf13頁目)
<例>
第2節 中心部だけよくなって周辺部はさびれないか
例えば次のような対応が考えられます。
① 合併前に、様々な地域の住民の意見を反映させながら、市町村間で合併後
のまちづくりをどのように進めていくかを話し合い、中心部だけではなく、
周辺部のことにも配慮したまちづくりの計画(合併市町村基本計画)を作成
する。
② 合併後は、旧市町村の区域ごとに作ることができる地域審議会や地域自治
区、合併特例区で、地域のまちづくりに関するチェックや方向性の検討など
を実施する。
③ 合併を契機とした住民参加のまちづくりの仕組みの構築により、住民の主
体的な取組を推進する。
-----
※3 長生郡市合併協議会議事録より (「メリット」で検索)
第1回 なし(新市の名称の募集の中で用いられているだけ)
第2回 なし
第3回(議事録 25頁 pdf28頁目)
協議第22号 【石井副会長】(長生村村長)
「合併協議準備会の協議の中で、私は、合併をした場合に最も住民から関心が高い住民サービスや負担の問題、あるいは合併のデメリットの問題についてどうなるか、そういうことをはっきりさせなければ、法定協議会に入る入れないも判断がつきにくいということを再三再四質問し、議論をさせていただきました。この合併協議準備会での整理整とんの考え方は、そういう問題について、つまり、住民サービスの問題、あるいは負担の問題、そしてデメリットの問題については、法定協議会の中に行けば、議論をし、決めることができるんだから、法定協議会にとにかく入っていただきたい、入るべきだと、そういうことで、長生村においては、住民発議も起こりました。そういう意味で、今日第3回目の合併協議会になっているわけでございますけれども、少なくともその集約点と現実を見ますと、そうはなっていない。」
第4回 なし
第5回 なし
第6回(議事録 25頁 27頁目)
協議第44号 【石井副会長】
「長生村の石井ですけれども、合併協議準備会の中では、合併のメリットは議論するけれども、デメリットは議論しない。それは法定協議会の中で議論していくというのが整理をされてきたところであります。」
(合併協議準備会 ※4)
第7回 なし
第8回(議事録
冒頭の離脱表明 質問に答えて【石井長生村長】
「 先程、離脱をする理由と経過の中で触れましたが、私は本来、法定協議会に入る前に、住民投票により住民の審判受けて法定協議会に入るか否かを判断する予定でした。しかし、議会との協議の中では理解を得られませんでした。したがって、住民発議もございました。住民サービスの問題、合併のメリット、デメリットを含め、合併協議会に入って頂きたいと議会から要請を受けまして、参加してまいりました。」
-----
※4
長生郡市合併協議準備会(平成18年11月2日~平成19年2月22日)
第1回準備会 会議録
第2回 会議録
第3回 会議録
第4回 会議録
「合併協議会委員の皆様には、今後ともそれぞれの市町村の立場におかれまして、合併の必要性、また合併のメリット、デメリットをご理解いただいて、そして皆様のお力を頂いて、合併への道筋へのご支援、ご協力をお願い申し上げます。」などと
まとめられました。(会議録)
ところで、長生郡市合併協議会で、「合併のメリット、デメリット」は
どのように共通理解されていたのでしょう。
残念ながら、デメリットとそれを解消する方法(※2)について、
協議した跡は見られないように思えます。(※3)
実際に、話し合わなければ、一人ひとりの委員が
どのように「合併のメリット、デメリット」を感じているのか
バラバラなのではないでしょうか。
おそらく、
今回の破綻は、そこから始まっているのではないかと、考えます。
(バベルの塔をつくろうとしているのですから)
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※1
第9回長生郡市合併協議会は、
議長が開会を宣言していないため、正式な会議としては成立していない。
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※2 市町村合併法定協議会運営マニュアル「基本編」
(総務省 市町村の合併に関する研究会)
第2編 合併のメリット・デメリット論(7頁 pdf13頁目)
<例>
第2節 中心部だけよくなって周辺部はさびれないか
例えば次のような対応が考えられます。
① 合併前に、様々な地域の住民の意見を反映させながら、市町村間で合併後
のまちづくりをどのように進めていくかを話し合い、中心部だけではなく、
周辺部のことにも配慮したまちづくりの計画(合併市町村基本計画)を作成
する。
② 合併後は、旧市町村の区域ごとに作ることができる地域審議会や地域自治
区、合併特例区で、地域のまちづくりに関するチェックや方向性の検討など
を実施する。
③ 合併を契機とした住民参加のまちづくりの仕組みの構築により、住民の主
体的な取組を推進する。
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※3 長生郡市合併協議会議事録より (「メリット」で検索)
第1回 なし(新市の名称の募集の中で用いられているだけ)
第2回 なし
第3回(議事録 25頁 pdf28頁目)
協議第22号 【石井副会長】(長生村村長)
「合併協議準備会の協議の中で、私は、合併をした場合に最も住民から関心が高い住民サービスや負担の問題、あるいは合併のデメリットの問題についてどうなるか、そういうことをはっきりさせなければ、法定協議会に入る入れないも判断がつきにくいということを再三再四質問し、議論をさせていただきました。この合併協議準備会での整理整とんの考え方は、そういう問題について、つまり、住民サービスの問題、あるいは負担の問題、そしてデメリットの問題については、法定協議会の中に行けば、議論をし、決めることができるんだから、法定協議会にとにかく入っていただきたい、入るべきだと、そういうことで、長生村においては、住民発議も起こりました。そういう意味で、今日第3回目の合併協議会になっているわけでございますけれども、少なくともその集約点と現実を見ますと、そうはなっていない。」
第4回 なし
第5回 なし
第6回(議事録 25頁 27頁目)
協議第44号 【石井副会長】
「長生村の石井ですけれども、合併協議準備会の中では、合併のメリットは議論するけれども、デメリットは議論しない。それは法定協議会の中で議論していくというのが整理をされてきたところであります。」
(合併協議準備会 ※4)
第7回 なし
第8回(議事録
冒頭の離脱表明 質問に答えて【石井長生村長】
「 先程、離脱をする理由と経過の中で触れましたが、私は本来、法定協議会に入る前に、住民投票により住民の審判受けて法定協議会に入るか否かを判断する予定でした。しかし、議会との協議の中では理解を得られませんでした。したがって、住民発議もございました。住民サービスの問題、合併のメリット、デメリットを含め、合併協議会に入って頂きたいと議会から要請を受けまして、参加してまいりました。」
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※4
長生郡市合併協議準備会(平成18年11月2日~平成19年2月22日)
第1回準備会 会議録
第2回 会議録
第3回 会議録
第4回 会議録
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