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お米のなみだ

今日(8日)の午後、NHK仙台放送局80周年記念ドラマ「お米のなみだ」の再放送がありました。

意識していなかったのですが、偶然見ることができ、心を打たれました。

わが国でも、「第1次産業を大切にしよう」という声を聞こうとする流れが、生まれようとしています。
この作品は、現在のわが国の食料のあり方について、真正面から取り組んだ名作だと思います。

阿部美佳氏の脚本とともに、主役の月村みのり役の奥野恵梨華の好演をはじめ、キャスト、スタッフ全員の思いが伝わってきました。

「地方発」の暖かさがキーワードだと感じます。
もちろん、一極集中のコンクリート・ジャングルの冷たさ、グローバル化にともなう競争主義を対比し、浮き彫りにする演出が、効果的だったからだとも思います。

国際化の流れでいえば、江戸の無血開城があります。
内戦による漁夫の利を許さない、高所からの判断と実行力がありました。

それに比して、高度成長期の1970年代にはじめた減反政策は何だったのか、あらためて考えたいと思います。
米を作らないことに公的資金を使ったのです。
自動車産業などの輸出産業(今、困難に陥っている)が、どんどん外貨を取り込めるように、農作物の輸入を加速して外貨を放出するのが一番の目的であったと、揶揄する意見を聞きますが、まんざら間違いではないのではないかと感じています。

明治の末期に、鹿児島県知事を辞した加納久宜貴族院議員は、多くの議員とともに農政について意見書を政府に提出したそうです。「農政の父」と呼ばれたそうです。(現在調査中。内容をご存知の方があれば、ぜひお教えください。)

今年は、ちょうど、没後90年です。
鹿児島県知事時代は、教育振興とともに、農地基盤整備の推進、有機肥料(堆肥)の推奨、無機肥料(石灰)の禁止などに取り組みました。

冥土にメールをしたら、現在の農政について、どのように返信するのでしょうか。
(「冥土に電話をせい」が、ハイテク知事の遺言の一つであったそうです。)

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