若妻印

いぶし銀の若妻のおいしい日常
食べることしか考えてません。

しあわせのひとりごはん

2007年04月16日 22時33分21秒 | 読みました
星澤幸子著
角川書店 2003年


ダンナがご飯要らないときのひとりごはんは、賄い飯みたいになってしまいがちなんだけど
この本を読めば...やっぱり賄い飯だ。

・マッシュポテト+小麦粉+片栗粉の「いももち」
・海苔でいきなり包む「いきなりむすび」
・味噌+鰹節の「味噌玉」があれば、いつでも一人前の味噌汁。
・カットわかめの塩気を浅漬けに利用する。
・「メロンパンサンド」←口が砂糖だらけにならないの?
・赤飯で作る「バター焼きおむすび」

ぐるりのエキストラ2

2007年04月16日 17時30分20秒 | 冒険してみたい
再度のスクランブルがかかり、日本一ハイソな街でオールナイトのエキストラ。
同じ時間を普通にバイトしたら、けっこうなギャラになるでしょうに、ボランティアなんだから、俺も物好きよのぉ。

夕刻の集合。
「夏のお出かけ着で来てね。」の指令に、服装、髪型チェックはあっという間に完了。
「それでは、深夜に再集合してください。」
え゛ーーーっ!初めから深夜集合にしてよぉ!
と、そこは哀しきエキストラの分際。
色々準備、段取りがあるのでしょうね。

さて、この街には
映画のレイトショーがない。
漫画喫茶もない。
カラオケはやらないから、はなから関係ない。
週末だというのに、閉店時間が早い!
今更マックや吉牛に心を売り渡したくないし
何して時間潰せば良いの!?
結局、よそ行きパンプスで周辺を歩き通し、十分にお疲れ様状態。

深夜、現場は閉店後の大型書店。
踏み入れた途端、お腹がぐるるっ!
そうだ!本屋だよ、お通じ良くなっちゃうじゃない、やばっ!
(大丈夫だったけどね)
書棚の間にお花見シートを敷いて、そこがエキストラの待機場所。
商品には決して触れてはならないとのお達しなので、本を手に取ることはできないけれど、背表紙を見てるだけでも、けっこう面白い。

静かな現場だ。
人知れず始まっていた撮影を、書棚の影から忍者のように盗み見る。
今日の主役は大好きな美女、多恵さん。
芸能人にありがちな形容になってしまうけど、意外と小さい、細い、顔小さい。
この細身で、「大奥」の重い衣装を着こなしていたのね。
しっとりと大人の役が多いけど、まだまだ若い娘さんなのだわ。
(ミセスだけどね)

#1
中小出版社が社運を賭けた名著の出版記念サイン会。
作者、白髪のC女史の傍らでサポートをする社員が多恵さん。
アップにした黒髪に、茶色のスーツ。
黙々と本の表紙を一冊一冊開いては、女史にパス。

クールではかなげな横顔。
あまり共演者に話しかけたり、監督やスタッフと相談もしないみたいで、全く声が聞こえて来ない。
立ちっぱなしで脚が疲れるのか、時折健康サンダルに履き替えたり、膝下後ろ蹴りなどされている。

さて、エキストラの出番です。
サイン会に押しかけた、C女史のかなりコアなファンとな。
C女史のサインテーブルに2列に並び、一人ずつ係りの者に整理券を渡して、女史の前でサイン本を受け取るのだけれど...
今日のエキストラ、演じるよなぁ、アドリブ効かすよなぁ。
みんなボランティアの素人のはずなのに、一人一人女史に思いのたけを伝えたり、握手を求めたりの一芸を披露しているではないか。

あー、私はどうしよう!?
本当に好きなら、その人の母国語で「ありがとう」くらい言うだろうな。
ところで、C女史って、英語圏なの?フランス語圏なの?そこんとこ、どーして誰も疑問に思わないの?日本語で話しかけてるの?...
なーんて思い巡らしていたのだが、結局私の番までは回って来なかった。
ほっ!
(後にC女史は英語を話すことがわかった。)

人間描写にこだわる橋口監督である。
一つのシーンを何度も何度もテストし、本番になっても何度も何度も撮る。
それをまた別のアングルから何度も何度も撮る。
俳優さんはその度に同じセリフ、演技を何度も何度も繰り返す。
...飽きた。
俺は女優にはなれん。

しばしの休憩に、夜食はウィダーインゼリー。
ゆっくり飲んでも良いのに、なぜかみんな10秒を目指すのよね。

#2
髪を下ろした多恵さんが洗面所から出て来ると、走ってきた幼子にぶつかってしまう。
2歳位かしら?おかっぱ髪の女の子。
さすがに子役はお人形さんのようにかわいい。
でも、丑三つ時の、お休みタイムにご苦労様です。

子供と動物は曲者と申します。
テストは子役抜き、本番一発撮りを狙ったものの、衝突のショックで泣き出してしまい、その後も多恵さんを避けてしまったり、本当の親の方に行ってしまったりで、続行不能。
一度寝かせましょう、ということで、このシーンはお預けに。

#3
書棚の間を駆け巡り、店の片隅で泣き崩れる多恵さん。
この涙には、さっきの子供との出会いが関係していそうですな。
出番がないので、撮影モニターを盗み見ていたのだけれど、
おぉっ!橋口の画だ。
ものすごくかっこいい映像になっていましたわ。

#4
サイン会後に、C女史を取り巻くファンたち。
エキストラのみんな、よくもそんなに次々と言葉が出て来るなぁ、盛るなぁ。
近くで見守る社員は、ヌックンだ。
テレビと同じだけど、前髪がバーコードにセットされてるぞ。

最後にサイン会の音声だけを何パターンか録音。
エキストラ、盛る盛る。

小道具の本、表紙には出版社名や各種コードが本物そっくりに印刷されているし、
中身も白紙じゃなくて、びっちり字が印刷してあった。
何の文章だったんだか、もっと良く見とくんだったな。

もう外はすっかり明るくなっているはず。
開店時刻も刻々と迫り、エキストラはタイムアップの解散。
さて、その後、子役ちゃんは無事撮影出来たのでしょうか?
主役のリリーと多恵さんの二人はどのように絡んで来るのでしょうか?

銀座コア
現場はここ。

朝ご飯
朝ご飯は、まい泉のカツサンド(おぉっ!)、石十のおにぎり、ウーロン茶。

トート
お土産の特製トートは黒バージョン。

橋口亮輔監督「ぐるりのこと。」