Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

かぼちゃパイ

2007年11月04日 | Cafe Sweets

TVOPのゴスペル仲間、北海道にいるファイヤーから、立派なかぼちゃを5個も戴いてしまいました!なんでも今年はかぼちゃが豊作で、収穫も大変だったとか。こんなに大きいんですもの、そりゃあ一苦労だったことでしょう!どれどれ…なるほど!叩いてみると響くようないい音がします。

“栗のようにホクホクで美味しいよ”という彼女の言葉に、期待絶大で包丁を入れてみます。しっかりと実が入っていて、はじけるように開いた切り口から鮮やかなかぼちゃのオレンジ色が。うわぁきれい!と、思わず叫んでしまいました。
                      
 

これは久しぶりにかぼちゃのパイを作ろう!素晴らしい食材に出会うと創作意欲がムクムクと湧いてきます。さっそく腕まくり!…おっと、でもちょっと待って。こんなにたくさんなのだから、我が家だけで楽しむだけでなく、沢山作って今度の日曜日に教会に持って行こう。

…そして土曜日、大きな蒸し器にたっぷりのお湯を沸かし、2回に分けて丸々1つ分のかぼちゃを蒸します。蒸しあがったかぼちゃは、ファイヤーの言うとおりホックホク!そのままぱくっと食べたくなる衝動を抑えつつ、あつあつの実を皮からはずしてフードプロセッサーへ。混ぜながらブラウンシュガー、卵、生クリームを次々に加えて行くと、次第にかぼちゃはやさしい黄色のペーストへと姿を変えていきます。
  
                      

シナモンとラムで風味付け…気がつくと、ある歌を口ずさんでいました。私にとってのかぼちゃのパイとのはじめての出会いがこの歌の中でした。まだ小学生だった頃、同い年のいとこがきっと叔父夫婦が好きで聴いていたのであろう、さだまさしさんの“パンプキンパイとシナモンティー”という曲を教えてくれました。早口言葉のようにたくさんの言葉が並ぶ歌詞を、さださんお得意のリズミカルで流れるような調子で歌っていたのが印象的でした。
物語のように歌われる曲の中で、小さなドラマが繰り広げられます。“バラの形の角砂糖2つ”…という歌詞が、当時はとてもおしゃれに思えたけれど、今はバラの角砂糖なんて、ついぞ見かけなくなってしまったなぁ…なんて考えながら、かぼちゃのパイを作るといつもこの歌を口ずさんでしまう私です。

      

かぼちゃのフィリングが出来たら、冷ます間にパイ生地を伸ばし、パイ皿に敷き込みます。フィリングを詰めたらフタになるもう一枚のパイ生地をかぶせて形成、ハケでツヤ出しの卵を塗ります。

前回かぼちゃのパイを作ったのは子供たちが生まれる前、勤めていたログハウスのカフェ&バー
“ログキャビン”のカウンターの中でした。焼きあがったパイがまだ温かいうちに、5、6人の奥様たちが午後のお茶に入ってきたので、焼きたてをお勧めしました。ほろほろ崩れるパリパリのパイを切り分けるのにも苦労するほどで、まだ中身のフィリングからは湯気が上がっていました。焼きたてのパイを、みなさんたいそうお気に召し、残りのピースはテイクアウト用としてご所望に…。
心をこめて焼いたお菓子を、絶妙なタイミングで誰かが食べてくれる。“お菓子は食べる人がいてはじめて完成する”ということを、初めて実感した時でした。その時の嬉しかった気持ちは、きっといつまでも忘れることができません。。。
                      

200℃の窯(オーブン)の中で、何層にも重なったパイがおもしろいように膨らんでいきます。部屋の中にかぼちゃの甘い香りが漂いはじめると、ついつい必要以上にオーブンを覗き込みたくなってしまったりして。窯に入る時、冷たくぺったんこだった生地は、出てくるときは見違えるようにふっくら美味しそうな焼き色がついています。
朝6時に火を入れて教会へ出発するまでに、3台のパイを焼き上げました。さぁ車の中を、焼きたてのかぼちゃパイのいい匂いでいっぱいにして出かけましょう。食べてくれる人が、大勢待っていてくれますから。

            

   パンプキンパイの魔法が効いて、恋しいあの人に、何年越しの想いが届くと良いな…!





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3 コメント

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またまたおいしそうな・・・ (aqua)
2007-11-04 21:29:44
写真がまた・・
そそりますね~ 食欲をぅ。

生クリーム入ってるんだ・・
食べたいわ~。販売しない?

先日のお菓子はあっとゆうまに
なくなってしまいました。

なっちゃんもご存知な
お客人にも 召し上がっていただきました。

当然ながら 絶賛してらっしゃいました。


パイ生地は自家製?
冷凍でもあんなにふっくら膨らむものかな。

私はいつも冷凍パイシートですが
あんなに1枚1枚はじけるほど膨らんだことないの。

温度の問題なのかな。



そして先日は私のことを綴ってくれてありがとう。
喜んでくれる人がいるから
これからも作り続けたい。
と 強く思いました。


でも何かを作るって 想像以上にハードです。
そっと弱音を吐くやもしれませんが

どうかその時は またがっつり
受け止めてくださいっ。


ひとりじゃあ 何もできません。






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よっ、aquaちゃん! (店主)
2007-11-04 22:18:34
さっそくのコメントありがとうね!びっくり嬉しかったよ!!

パイ、きっと送っている間にしんなりしてしまうと思うので…aquaちゃん、作ってみるのはいかが??よろしければレシピをお教えいたします☆

…でも、多忙なaquaちゃんにそんなことお勧めできないか!!しんなりでも良かったらお作りしますよぅ。。オーブンかトースターで焼き直したらパリッとすることはするけどね…


パイは…えへへ、実は今回はパイシートなのでした。以前は手抜きしているような気がして、パイシートは使う気がしなかったのだけど、使い方によってはパイシートもとっても美味しいことが分かり、けっこう使うようになりました。

パイシートが膨らまないのは、いくつか原因があると思うんだけど、多分焼く温度が低いんじゃないかな~。200℃ぐらいで一気に焼き上げるのがコツです。焦げそうで怖かったら、しっかり膨れるのを待ってから180℃ぐらいに下げる。
パイが膨らんでいる最中に、オーブンのフタをあけるのもNGね。
麺棒で延ばす時に、生地が温まりすぎてダレちゃったり、薄く延ばしすぎたりしてもうまくいかないかも知れませんな~。


aquaちゃんの作る嬉しさ、私もよ~く分かります。aquaちゃんはじめ、自分の作ったものを喜んでくれる人たちの存在、大きいです。。。
そうそう、私たちはみんな弱いので、汗かきベソかきいきましょう!お互い励まし合い、受け止め合い、やっていくざますよ!
aquaちゃん、こちらこそこれからもよろしくね!
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そうそう、あと… (店主)
2007-11-05 06:30:20
パイシートで作るとき、形成する際に余分な生地を切り落とす時、一度冷蔵庫で生地を冷やし、冷たい状態のところをナイフでスパッと切ると、パイの層がきれいに立ち上がって焼けますよ。コレ、けっこうポイントかも。
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