Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

scones

2007年03月27日 | Cafe Sweets

              イギリスのアフタヌーンティーに欠かせないスコーン。

最近はパン屋さんなんかに色々な形のスコーンが、色々な味や色をして並んでいるようですね。中にはこれをスコーンと呼ぶ??というものもありますが…。
以前、ロンドンのサヴォイホテルでハイティーをいただいた時に出てきたスコーンの形が忘れられない、Gabbie's Cafe店主のスコーンは、あくまで伝統の形にこだわります。
 
基本の生地に卵黄を塗るだけか、ドライカレンズ(干した山ブドウ)を混ぜる。レーズンではイケマセン(笑)。
生地には膨らし粉が入っているので、焼くとびっくりするほど膨らんで、横っ腹が割れてくる。これを、敬愛する林望先生はエッセイの中で“オオカミがガオーっと叫ぶ”と表現しておられましたが、まさにそうなったら大成功です。

この“ガオーッ”と割れた横っ腹を横ふたつに開いて、その開いたところにいちごのジャム、そしてさらにクロテッドクリームをたっぷり載せていただきます。

                    

“クロテッドクリーム”はイギリスのデボンというところが名産のこっくりとした濃度の濃いクリームのこと。一度、イギリスの国内線の機内で供されたスコーンには、正真正銘のデボンシャークロテッドクリームがポーションスタイルで添えられていて、さすが!と感動したのが、未だに私と母の間では語り草となっています。
日本のメーカーも発売していたのを知っていますが、居ながらにして本場デボンのクロテッドクリームの味わいには、なかなか出会うことができません。そしてこのクロテッドクリームなくしては、スコーンの本当の美味しさを味わうこともできないのですが…


今回も、残念ながらクロテッドクリームはナシ。まだまだ新しいオーブンの具合をみるために焼いたスコーンなのでしかたありません。ホイップしたクリームとジャムで供しましたが、次回はぜひ、ネットで見つけたクロテッドクリームを取り寄せてみようかな!

はるかなるかの地に思いを馳せつつ、イギリス訛りで“お茶はいかが?”と、つぶやいてみたくなる店主でした。