GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

から笑う孤島の鬼

2007年03月13日 | POP & ROCK

 そんなこんなで、本日は筋肉少女帯の復活記念ベストアルバム『復活究極ベスト・大公式』の発売日。1987年~98年に発売された筋少のCD&レコード、アルバム16枚&シングル15枚、さらにはインディーズ時代の楽曲の中から厳選した、CD2枚組全30曲のボリュームたっぷりお得感あふれるベスト盤です。

 まあ、過去に発売されたCDは全部持っているのだけど(レコードはさすがに持ってないけど)全曲リマスタリングで音がすげえ綺麗になっているとのことで、迷わず購入しました。初期のアルバムはCDが普及して間もないころに制作されていることもあり、正直音質が今ひとつ。20年の時を経てようやくそれらの楽曲をクリアなサウンドを堪能できるっちゅーわけです。

 もっとも、20年前っつったら僕は小学生真っ只中。筋少は少々刺激が強かったのか、米米クラブばっか聴いていた記憶があります。我が6年1組は音楽発表会で『FUNK FUJIYAMA』やったっけ。

 ともあれ、この『大公式』ひとつで筋少の代表曲はほぼ網羅できます。先日BSで放映されたライブで興味を持った人や、昔ちょこっとかじった事のある人なんかは、レンタルでもいいのでぜひお試しあれ。

 「ハードロック私小説」「トラウマパンクロック」などの肩書きが示すように、昔も今も他の追随を許さないオリジナルっぷりの音楽性。精神安定剤をパートナーに作り上げられた大槻ケンヂの文学的歌詞のカオスさと、他バンドメンバーの尋常でない演奏技術は、今聴いてもなお新鮮で色あせず、胸をガシガシ蹴り上げてきます。

 なお、ライブDVDも同時発売。BSではカットされた楽曲も6曲程入ってるのでこちらも即買いしましたよ。となりのレジで精算している女の子もCDとDVDをセットで購入していて、ふと目があった。お互い苦笑い。もっとも、こちらの苦笑いが自分と同じ趣味の人を見つけた嬉しさと照れくささなのに対し、向こうのは、30前のおっさんが会社帰りにパンクロックのCD買ってんじゃねーよ!であることは容易に想像できます(考えすぎ)。



ひげそり

2007年03月11日 | 日記・コラム

 今回は、女性には伝わりにくい話題なので、女性は読み飛ばした方が賢明かも。

 (・・・日ごろから伝わりにくい?やかましい。)

 以前も少しだけ書いたけど、髭剃りに悩んでいます。当方、首から上の毛が「多い」「硬い」「太い」の三重苦のため、少々困ったことになっているのです。

 髪の毛に関しては、寝癖は直りにくいわ、洗髪が面倒だわで確かに面倒なのだけど、薄い人の悩みに比べたら屁でもないだろうので、これは良しとしておきます。

 眉毛、まつげに関しても、まあ太い細いは流行に左右されることだし、たいして気にはなりません。

 問題は“ヒゲ”である。生えている範囲はそんなに広くなく、実は量もたいしたことないのが本当のところ。しかし、太さ、硬さが殺人的で、しかも肌が弱いというオマケまでついているので、かなりいや~んな状態です。

 主にアゴと頬っぺたのヒゲは、毛抜きでプチプチ抜いていきます。痛みも正直あまりありません。しかし問題は鼻の下、唇の上のラインである。抜くにはあまりにも痛いので、道具による“剃り”の必要に迫られます。

 ここでもうひとつ困った課題が持ち上がります。僕の性格というか性癖というか、もうこれでもかというくらいの深剃り命なのです。剃った後、あらゆる角度から指でなで上げ、少しでもザラつきがあったら思わず「こんちきしょう」となってしまいます。

 したがって、基本的にシェービングは全て逆剃り。「頑固なヒゲ」と「弱い肌」という2大キーワードに、「逆剃り」まで加わっちゃうと、そりゃあーた、導き出される結論は「ヒリヒリ」「血まみれ」となるのは必定なわけで。

 いろいろな髭剃りを試しました。2枚刃から始まり、3枚刃、4枚刃、ワイヤーで保護されているもの、などなど。剃りは必ず朝風呂中に行い、とにかく蒸してヒゲをやわらかくし、いろんなシェービングフォームやジェルを駆使し、なんとか快適な剃り心地を見つけようと必死だった。しかし結果はいつも同じです。

 半ばあきらめていました。しかし、ヒゲを剃り始めて16年、ようやくヒリヒリしない剃り心地のカミソリに出会えました。それがGillette社の『Fusion5+1』であります。いや、けしてメーカーの回し者とかではないのだけど、褒めて表彰したい気分にはっちゃけている今日このごろ。

 まずこのカミソリ、5枚刃です。誰もが「やりすぎ」と思わずにいられない、メーカー同士の醜い競争の産物といえそうなこの数字。しかし、これが非常に剃り心地が抜群なのです。メーカーの説明によると、刃の数が増えることで、肌への負担が分散されるとのこと。その真偽はともかく、ズバズバ逆剃りしてもヒリヒリしない剃り心地は、思わずニヤリとさせられます(もちろん100%安心というわけではないし、加減によってはヒリヒリする)。また、刃のダメージも分散されるのか、若干切れ味の長持ち感も増しているような気がしました。


これでもか!な五枚刃


 そしてタイトルにある「+1」を表すピンポイントトリマー。要は、カミソリ替刃上部の細いラインに仕込まれている「1枚刃」のこと。この1枚刃が非常に小回りがきき、例えばモミアゲの際(きわ)や、鼻下の角などの、通常の刃では剃りにくかった部位の処理に適しています。


見えにくいけど上部に1枚刃


 機能的には言うことなしである。

 ひとつ問題をあげるなら、その高機能設定による替刃価格の高騰でしょうか。4個入¥1,470 、8個入¥2,646(それぞれ税込み)の値段設定は、2枚刃のおよそ倍です。僕が今まで使っていた4枚刃のと比べても、1~2割ほど高い。だいたい1週間から10日で交換するとして、一月あたり1000円~1500円の出費である。これを安いととるか高いととるかは人それぞれだろう。ちなみに僕は高くはないと見ます。



 なお、この『Fusion5+1』シリーズ、もうひとつ上位の『Fusion5+1 パワー』が存在します。こちらは電池使用しての微振動でヒゲを起こし、さらに深剃りできるというシロモノ。さすがにそこまではちょっと、と思っていたのだけど、ネット上での評判がやたらいいので、チャンスがあれば試してみようと思います。




地球vsプロレスラー

2007年03月04日 | 日記・コラム

 ついにプロレスの世界でプロレスラーvs地球が実現!というか、それはプロレスなんだろうか。速報サイトには地球と力比べをして悶絶する男の姿が。

 そのイベント、去る3月3日にも行われたみたいです。詳細をチェックしてみると「前売り3,500円 当日3,000円」「開場19:00 開始18:50」とある。前売りの方が高いチケット設定。なにこれ。しかし間違いではないらしく、実際前売りを購入するより当日券の方が安いのだといいます。そして開場より早い開始時間。こちらも間違いではないらしく、客が入場するより早くイベントは進行、したがって第2試合までは事実上見るのは不可能。発表によるとサッカー界の英雄ジダンが出場していたらしいが、確認できたものはひとりもいない。

 なんというか、最近プロレスは全然見てない、というか、アメリカを始めMMA(総合格闘技)が大ブームの兆しを見せているため、僕の関心はもっぱらそっちで、プロレスどころじゃないのだけど、さすがにこのイベントにはひかれるものがありました。

 今主流の総合格闘技てのは、いわゆる「なんでもあり」で、殴っても、投げても、蹴っても、関節技でバキバキ言わせてもいい、真剣勝負の試合です。したがってショー的要素の強いプロレスは、総合格闘技との個性化をはかるために、よりショー的方向に振り切らざるをえなくなっています。そのため、中には度がすぎるほどの過剰な演出のイベント、試合も多く見受けられるようになりました。

1)脚立 vs 炬燵。人間が登場しない試合。一進一退の名勝負。

2)「自分vsもうひとりの自分」。己の中の弱い自分を倒すために、リング上でひとりのたうちまわるのがシュール。

3)メカ vs プロレスラー。ドリル攻撃が強烈。

4)手品師 vs プロレスラー。最後の結末は衝撃的。

5)謎の水棲生物 vs プロレスラー。釣り大会の最中に突如現れた謎の生物との死闘。


 なんというか、こんなものばかり見せられていたら、日常の大抵のことでは感動できなくなってしまうというか。オリンピックやサッカーワールドカップがこれぽっちもおもしろくないのも、イベント自体がどうこうではなく、僕が、社会人として踏み込んではいけない領域に踏み込んでしまった所為なのでしょう。

 もっと、オリコン上位の曲とかをガンガン聴いて、「関西ウォーカー」やら「日経TRENDY」とか「カジカジ」なんかで流行を勉強して、女の子の好きそうなスイーツの店やらお洒落なラブホなんぞをリサーチし、美術館や博物館などにも通い、合コンなんかにもズビズバ参加して、王様ゲームや他人の陰口でガハガハ盛り上がったりしないと、社会からつまはじきにされちまうんだろうなあ。

 そんな的ハズレな分析しか思いつけない僕は、結局今日もオタクにはついていけず、かといってパンピー(死後)には復帰できようもない微妙なポジションで、日々をなんとなくやり過ごしています。



BEAT CRUSADERS

2007年03月02日 | POP & ROCK

 いつ何時でもお面を着用し、その素顔を垣間見れるのはライブを生で見に行ったファンだけ。そんな(違う意味で)プレミアバンドBEAT CRUSADERSをご存知でしょうか。

 80年代のJPOPと、現在のインディーズシーンがかっちょよく同居した音楽性は、とても軽快で、サクサク楽しめます。近年メジャーデビューを果たし、アニメ『BECK』の音楽&主題歌()を担当しプチブレイク。最近でもアニメ『BLEACH』の主題歌()を担当したり、ボーカル・ヒダカトオルが「オールナイトニッポン」のMCに抜擢されたりと、幅広い活躍っぷりを見せています。

 そんな彼等が放つスプリットアルバム(他のバンドとの競演音源)三部作。これが3枚とも素晴らしいできなのです。スプリットアルバムといえば、売れているアーティストに便乗してもう一方のアーティストのも聞いてもらおう、的な印象が個人的にぬぐえなかったのだけど、今回はそれが間違いだったと認めます。ごめん。

 第一弾『BOOOOTSY』は、カリビアンなスカバンドYOUR SONG IS GOODとの合作。名曲「FOOL GROOVE」()をはじめ、陽気でノリノリ(死後)な名盤です。

 第二弾『CELL NO.9』は、ゴリゴリなサウンドが持ち味のスカコアバンドTROPICAL GORILLAとの、ゴツゴツ感あふれるアルバム。知る人ぞ知る老舗インディーズバンドとの競演は、マンネリになりつつあるインディーズサウンドを蹴っ飛ばす勢いにあふれ、とくに1曲目「STATIC BITER」はムチャかっちょええのであります。

 そしてラストはASPARAGUSとの『NIGHT ON THE PLANET』。前2作のノリノリ感はどこへやら、満天の星空をイメージさせるメロメロな一枚となっています。「FARY TALE」()は気がつくと口ずさんでしまっているキャッチーな曲。

 この音楽性の幅広さと、他バンドを取り込みつつ相手もきっちり光らせる懐の深さ。ほぼ英語詞で歌われる楽曲には抵抗のある人もいるかもしれないけど、肩の力を抜いて、じんわり聴いて欲しいです。

 僕の場合、どんよりとした気分を楽しむときは筋肉少女帯、どんよりした気分を跳ね返すときは横道坊主、スカっとさわやかな気分の時はBEAT CRUSADERSと、シチュエーションに応じて聞き分けています。これがイチイチはまって、日常にちょっとしたイヒイヒ感をプラスしてくれています。

 俗っぽい話をすると、オリコンでも初登場20位以内を大抵キープしているバンドなので(最高アルバム3位18万枚)、こんなひねくれブログに紹介されている割には聞きやすいと思うのですよ。お試しアレ。



●BEAT CRUSADERS 公式サイト

※マークはようつべ。リンク切れご容赦&内緒の仕事で。