for today 科学に目を向けよう

短文


我是三四六岁 
(旅の相棒募っています 乙女)

黒檀の馬?!

2020年08月30日 15時56分11秒 | 展覧会

絵葉書美術館 No.31  アラビアンナイト  
黒檀の馬  エドモンド デュラック
引手を操作すると多いのままに大空を飛べる。

- 西尾哲夫(国立民族学博物館教授) 
<ペルシアの新年祭でのこと。インドからやって来た博士が空を飛ぶ機械じかけの木馬を王に贈った。世にも珍しい木馬を得て王は大喜び。ところが木馬に試し乗りをした王子は、操縦法を知らぬままにどんどん空を飛び、ついには遠く離れたベンガル国の王女と恋仲になる……。
アラビアンナイトに入っているこの話は『黒檀(こくたん)の馬』という題名でも知られているのだが、どの写本から訳したのかいまだにわかっていない。アラビアンナイトは18世紀に出版されたガラン版と呼ばれるフランス語訳をきっかけとして世界中で読まれるようになったのだが、このフランス語訳のもとになったアラビア語写本には『黒檀の馬』は入っていなかった。
その後、ガラン版以後に作られた写本は確認されたが、ガラン版以前の写本は長らく見つからなかった。
最近、複数の場所でガラン版以前の写本を発見することができた。それらの写本は「アラビアンナイト写本」としてまとめられていたわけでもなく、アラビア文字で書かれていたわけでもなかった。
写本の探索は「ありそうな場所」を探すだけではじゅうぶんではない。「だれも探さなかった場所」に思わぬ宝が埋もれていることもある。>

こんな頂上ならきっと涼しいはず! だれかいますよ、どこ~?

2020年08月27日 16時33分08秒 | 展覧会

絵葉書美術館 No.28
  caster david fiedich     Mogen im  Riesengebige  1810
1810年の7月11日から1週間ほどポーランドとチェコ
にまたがるクルコノシュと呼ばれる1603m(5259ft)に絵描きの友人と出かけてスケッチし、油絵で描いたそうです。
手持ちの絵葉書ではわかりませんでした。
十字架の傍には白いドレスを着た女性が右手で触れ、左手には黒っぽい男性を手で引っ張っています。

旅中で気ままに教会に入ります。カナダでは、ノートルダム寺院で手紙を書き、シドニーでは4月中旬で、ため込んでいたものがどっとこぼれでたものです。ベルンでは公演前の練習が聴けたり、プラハでは置き忘れたデジカメが再び手に戻り、あれやこれやと福を浴びています。
 

お月さんは、何かを話しはしない

2020年08月23日 16時19分11秒 | 展覧会
絵葉書美術館  No.27
vollmondopfer  1933  sacrifice at full moon     paull klee

文化圏の違う作品題名に何と捧げましょう。

1933年はナチス政権の影響が始まり、芸術への弾圧もあり、家宅捜査を受けたそうです。故郷のスイス ベルンに逃げたけれど、ドイツの口座が凍結され、困窮していていく羽目に。満月の犠牲者とは、まさに当時の社会でひょっとしたら身を潜めていた家々の人々でしょうか。彼を取り巻く環境では震えていたに違いありません。
そういえば、
父たちも夜を選んで外地から船の出るところまで逃避行したそうです。危険な場所を察知して大変だったのは母から聞いています。


初めてのドイツで「世界で住みたい街」としてミュンスターが上がっていたので、滞在するのを選びました。日本では見かけないスタイルの自転車が漆美術館の前の道路を家族がゆったりと進んでいきました。
春を迎えるカーニバルの時期です。

何も知らずに、ピカソ美術館で開催されていた展覧会の入り口で絵葉書だけを買って、その日宿泊先の帰路に向かいました。東北の地震で原発事故が発生した時期です。パソコンもつながらず、宿泊先の男性が対応してくれたけれど、それが後になって通信不可状況だったのを知ったわけです。



個人の作品と人生の関り、一枚の絵ハガキに今になっていろいろを知り想像しています。 深読みでもあさ朝読みでもいいわけですが・・・