人家の塀壁のところにミノムシが張り付いて、どうやら脱皮中のようだった。
呉服でミノムシが使われているのを思い出し、いったい変化するほどどう貴重なのかという好奇心からしばらく見ていた。が、なかなか脱皮できない様子だった。
待ってもいられない。蟲のことだからむしにまかせればよいまでのこと。
1時間程経った頃だろうか、帰り路は違ったけれど、どうなったか気になってもう一度寄ってみた。まったく変化はないほどで、まだ枯れ葉か木屑のような薄茶色の細長い三角の家にまだもじもじしていた。
いったいどれくらいの時間が脱皮にかかるのだろう。
自前のリサイクルパンツを思い出した。母から譲りものの羽織をもらって作り変えたことがあった。それも、呉服に関心を寄せた時だったから高級品だと思い、少しばかり得になったような気分もあったかもしれない。羽織なので丈夫だった。が、生地を見ると、ミノムシ柄だった。けれど所有者はお寿司屋さんだったので、当時からすれば、きちんとした高級品反物の羽織だったに違いない。
あまりの暑さに浴衣や一重も身に着ける機会もなく、季節が変わろうと、デルタだミューだとコロナは依然、強力存在で世界中を圧巻させている。
ミノムシのお城も強力なのだそうです。が、
だからといって、鳥も蟲も今はどんな感染源になっているか不明な点もあるような記事に当たる昨今です。相手はマスク無しなので、近寄るべきではないでしょうねえ。
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