for today 科学に目を向けよう

短文


我是三四六岁 
(旅の相棒募っています 乙女)

やっぱり貴重な品でした。

2020年11月17日 16時57分55秒 | 展覧会



No. 34 絵葉書美術館  

ルーブル記念に買った絵葉書に、本の中で対面し、その貴重性を知る。
Les tres R iches Heures  du  Duc de Berry   september 
大きさは 222x136mmで、このサイズで羊皮紙によく描かれたと感心です。
「ベリー公のいとも華麗なる」と修飾されるように、この鮮やかな青色はラピスラズリを使用したり、赤にはコチニールを使ったりと、当時では金と同等の価値の顔料で彩色されているそうです。
Chantillyというお城が背景にあります。領主として営んでいただろう、ブドウをワインに醸造するのが観てとれます。左端の女性はいつが産み月でしょう、作業に加わっています。ブドウの味見をしている男性・ブドウや枝を摘み取っている農夫、桶に入れてひいていく家畜の荷車などが見えます。絵の上部には黄道宮記号(星座)などが描かれている時祷書(キリスト教に係わる仔細案内)。
現在、この城はこの時祷書があるためか、コンデ美術館として多くの美品を展示しているそうです。

黒檀の馬?!

2020年08月30日 15時56分11秒 | 展覧会

絵葉書美術館 No.31  アラビアンナイト  
黒檀の馬  エドモンド デュラック
引手を操作すると多いのままに大空を飛べる。

- 西尾哲夫(国立民族学博物館教授) 
<ペルシアの新年祭でのこと。インドからやって来た博士が空を飛ぶ機械じかけの木馬を王に贈った。世にも珍しい木馬を得て王は大喜び。ところが木馬に試し乗りをした王子は、操縦法を知らぬままにどんどん空を飛び、ついには遠く離れたベンガル国の王女と恋仲になる……。
アラビアンナイトに入っているこの話は『黒檀(こくたん)の馬』という題名でも知られているのだが、どの写本から訳したのかいまだにわかっていない。アラビアンナイトは18世紀に出版されたガラン版と呼ばれるフランス語訳をきっかけとして世界中で読まれるようになったのだが、このフランス語訳のもとになったアラビア語写本には『黒檀の馬』は入っていなかった。
その後、ガラン版以後に作られた写本は確認されたが、ガラン版以前の写本は長らく見つからなかった。
最近、複数の場所でガラン版以前の写本を発見することができた。それらの写本は「アラビアンナイト写本」としてまとめられていたわけでもなく、アラビア文字で書かれていたわけでもなかった。
写本の探索は「ありそうな場所」を探すだけではじゅうぶんではない。「だれも探さなかった場所」に思わぬ宝が埋もれていることもある。>