野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

冬鳥たち②

2019-01-09 17:22:56 | 探鳥

 以前花のない冬の時期は、イルミネーションを撮りに都心に

出かけたこともあった。が最近はもっぱら人込みを避け公園や

低山に出かけ鳥撮りの日々を送っている。

今年は鳥が少ないと去年から嘆いていたが、まぁ年を越せば少しは

増えてくるだろうと思っていた。が、どいうわけか一向に増えない。

フィールドで会う、鳥好きの人たちに聞いても一様に同じことを嘆く。

 一体どうしたことだろう。原発事故の影響が8年目にして

冬鳥たちに、出始めたとでもいうのだろうか。

 

 荒川の畔。首の長い鳥はカンムリカイツブリ。

 

 

 ずいぶんと近いところに浮上してくれた。

 

 カイツブリ類は日本で5種みられるが、この辺ではカイツブリ、ハジロカイツブリ、そして

カンムリカイツブリの3種が普通に見られる。

 なおカイツブリ類は雌雄同色なので区別できない。

 

 この個体はすっかり冬羽にかわっている。

 

 荒川本流の中にミコアイサを見つけたが、如何せん遠い。

 

 川の近くの池で見かけたこの嘴の異様に長いカモ、

逆光で種類がわからない。

 

 ところ変わって多摩川の上流の河原。メジロがいた。

 

 ゆっくりと撮らしてはくれないのはいつものことだ。

 

 あっという間に飛ばれてしまった。

 

 と思ったらコゲラが現れた。

 

 こいつも忙しい。小さい枝先を上に下に回転しながら虫を探していた。

 

 

 枝先に泊まり尾羽を揺らすジョウビタキ♂。

 

 すぐ近くにはカシラダカもいた。

 

 下を見たら、草むらの中にもいた。

 

 天気が良かったこの日、 ウグイスカグラがもう咲き始めていた。

 

 これは何の実だろうか

 

日差しにきらめくススキの穂

 

 

 この辺で。

 

 

 

 


南高尾ー関東ふれあいの道を歩く

2019-01-05 17:57:23 | ハイキング

 前回も書いたのだが、今年の年越し正月は7連休だった。一日おきに

探鳥に出かけ、間の三日はもっぱらテレビと読書で過ごした。

 収穫は原田マハの「キネマの神様」と帚木蓬生の「水神」の2冊だった。どちらも

涙腺が緩みっぱなしの一気読みの本だった。それにしても老いたのだろうか、

ちょっとしたエピソードでウルっと来てしまう。電車やバスの中で読んでいると

恥ずかしくなる位で、窓外を流れる景色で紛らわす始末だ。

 

 さて高尾山周辺は正月は込み合うので、バスで大垂水峠まで行き

そこから歩くことにした。

 今回の狙いはシモバシラと富士山、運が良ければ冬鳥にも会えるかもしれない。

 途中の休憩場所からの相模川と富士山の風景がこのコースの白眉。

 標準レンズだとこんなに小さい富士だが、

 

 望遠だと

 

 眼下に見える相模川の流れも大河然として素晴らしい。

 

 花は見られないが冬枯れの草花もまた見ていて飽きない。

 これはセンニンソウの綿毛

 

 

 コウヤボウキ

 

 ヤマアジサイ

 

 マメ科の植物か?

 

 冬枯れの景色の中では一層ヤブコウジの赤やヤブランの青色が目立つ。

 

 

 

 少し歩いたところでやっとシモバシラに出会えた。

 

 シモバシラはシソ科の多年草の名だが、冬季にはこの植物が吸い上げた水分が

枯れた茎の周りに氷柱をつくる。それもまたシモバシラと呼んでいる。

 茎の周りにシモバシラができている。

 

  いろんな形のシモバシラを見てもらおう。

 ハート形

 

 穴あきドーナツ型も多い

 

 カタツムリ

 

 クラゲ?

 

 ヤカン

 

 便器

 

 抱っこ

 

 輪切りの玉ねぎ

 

 帽子

 

 ピアス

 

 勾玉

 

 この形何と言ったらいいのか、思いつかない。

  名前を考えていたら頭が痛くなった。

 

 この辺で。


冬鳥たち①

2019-01-02 20:27:36 | 散歩

 年越しから正月にかけては7連休。鳥を見に出かけては一日休み

再び鳥を見に出かけるという一週間を過ごした。鳥見に出ない日は

最低限のお勤めを済ました後は一日中テレビと読書でごろごろしていた。

 そして一日おきに近場に出かけて鳥を探すという、実に単調なつまりは

探鳥な日々を幸せにも過ごすことができた。そんな日々も今日で終わり

 明日からはいよいよ仕事だ、こんな毎日にも飽きてしまったのだし、

しょうがないそろそろ気分転換に仕事でもしてやるか!

 

 12月から撮りため冬鳥たちを見てもらうとしよう。

 まずは多摩川の河原で見たルリビタキ、多分♀。

 

 薄暗いところでひっそりと餌を探していた。

 

 

 うん?

 

 あれっ!消えたと思ったら

 

 見事に餌を銜えて再び登場。

 

 ムクロジの樹の上にとまっているのはカワラヒワ

 

 遠くの流れの中にいるのはホオジロガモ

 

 今年はまだ3羽しか来ていないようだ。

 

 

 それぞれに潜っては小魚を探している

 

 手前には♀、奥には♂がいる

 

 

 ちょっと変な形をした黒い頭部と頬の大きな白斑が特徴で

ホオジロガモの名の由来となっている

 

 やっ、魚を捕まえたようだ。

 

 

こちらは♀、頬に白斑はない

 

 すぐ近くでカワラヒワが珍客を眺めていた。

 

 

 去年は10羽近い群れだったが、今年はどうしたものか今のところ3羽だけだ

 

 じっと見ていたらいつものようによってガン見されたので

この辺で退散するとしよう。

 

 所変わって荒川。水辺で寛いでいるのはユリカモメ

 

 そこに野鳥に餌を与える良くないおじさんが通りかかった。あっという間に

ユリカモメたちが大集合

 

 お食事タイムが終わり、あぁ美味しかったと再び水面へ

 

 ドラム缶の上にも

 このユリカモメは実は伊勢物語の都鳥だったという説があるようだ、

「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」の歌が有名なあの鳥だ。

ユリカモメは内陸部にも多く見られ、海のない埼玉県でもふつうにみられる稀なカモメ。

 

 

 正面顔

 

 この日、対岸には富士山がよく見えていた。

 

 この辺で。