野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

伊豆沼を歩く

2018-01-17 08:29:28 | 探鳥

 

 18きっぷを使って会津若松から伊豆沼の最寄駅新田までやってきた。

着いたのは昼すぎ、まだ夕暮れまでは4時間近くある。早速沼に向かった。

 見えてきたのは登米市のサンクチュアリセンター。

 

 ちなみに伊豆沼の周辺には3つのサンクチュアリセンターがある。

 

 手前は観察舎前の小さな池。ここでは地元の人たちが朝夕に餌やりに訪れる。

以前はこの周辺を一周する観察路が設けられていたが整備不良で通行禁止にされていた。

 

 前を通るだけで集まってくる。オオハクチョウ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン

等が常連のようだ。

 

 羽根が白くなりかけていた若い白鳥

 

観察舎の屋上に上ったがまだ鳥たちは戻ってきてはいないようだ。張り紙によると

現在(昨年末)渡り鳥の総数83895羽、そのうちガン類は75321羽、ハクチョウ類は1900羽

、カモ類は6674羽と書いてあった。

 

 まだ時間があるので沼を一周(20km弱)することにした。

 

 時折餌場を求めて、マガンが上空を渡っていく

 

 100mほど離れた沖合にはマガモの群れ

 

 もっと離れて所にもカモの大きな群れが見られた

 

周囲は水田。白鳥やマガンたちの餌場だ。

 

 

 

ふと傍をダイサギが飛び立った。

 

 

静かに昼寝中のカモの群れを驚かさないように歩いていたのだが……

 

 駄目だった。

 

 

 対岸にある県立のサンクチュアリセンターが大きく見えてきた。

手前に見えるのは立ち枯れた蓮の茎。

 

 

すぐ近くを警戒心の薄いハクチョウたちが一心不乱に食事している。

 

 時折カンムリカイツブリが水面に顔を出してくれる。

 

 50m位の所にいたカワアイサ

 

 この距離でも飛ばれてしまった。

 

もう少し沖合にはミコアイサがいるのだがいかんせんもっと遠い。

 

 一時間半かけて伊豆沼と内沼とを隔てる橋の所までやってきた。

 

 サンクチュアリセンター築館がすぐ近くにある。

 

 

 もう少し歩いて沼半周位まで歩いて来たところで、予報されていた風が

次第に強くなってきた。畦道を歩いていると吹き飛ばされそうになるほど

強くなってきたので残念ながらここで引き返すことにした。

 

 アオサギとダイサギ

 

 必死に風に飛ばされないように枝にしがみつくスズメたち

 

 戻る途中は一瞬天気が良くなったり、すぐに雲に覆われ小雨がぱらついたり

忙しない天気だった。

晴れ間、対岸に足を持つ虹が立った。

 

この後は4時頃に出発地点にもどったのだが、台風並みの強風が吹き荒れ、雨もぱらついてきたので

マガンの塒入りは早々に諦めて私も宿入りに決めた。

 この辺で。


コジュケイ

2018-01-11 20:34:46 | 散歩

 吹雪を味わおうと勇んで行った東北だったが、宿泊先の会津若松でとん挫してしまった。

風速30mを越えるという天気予報に恐れをなして、若松からの磐越西線に乗るのは断念。

 ならばと仙台方面へ行き先を変更した。列車が動かないんじゃしょうがないと

自分に言い聞かせながらマガンの住み処の伊豆沼に行くことにしたのだ。

 

その話はまだ整理がつかないので次回。今回は公園で見かけたコジュケイ。

年に数回は訪れるこの公園だが、コジュケイを見かけたのは今まで3回だけ。

出会えるにはかなりの幸運がなきゃいけない。

 今回は初めから随分と至近距離にいる。300mmの望遠では少しバックしなきゃとれない距離だ。

 

 ここの公園は敷地が広いので、小綬鶏も留鳥としてやっていけるようだ。コジュケイはキジの仲間。

本来は中国南部からペットとして移入された外来種の鳥だったとは知らなかった。

日本の本州(東北地方南部)から九州にかけて分布するが、積雪地にはいない。

 小首を傾げて何を考えているのだろうか。

 

 更に名前のコジュケイは鳴き声から来たものだと思っていたが、それも間違い。中国にいる

綬鶏の小型種といった事で名づけられたらしい。

 

 一羽だけだと思っていたが、まだいた。この日見かけたのは合計4羽。

 

 

 どうやら狙いはヤブランの実(黒い実)のようだ。

 

 

近くの所は食べつくして精一杯背伸びをしているがなかなか届かない。

 

 ウーンどうしようかな

 

 頑張れば何とか届くかな

 

 エイヤーッとジャンプ。

 

 何とか食べることが出来たようだ。

 

 ウーン満足。

 

 今回はこの辺で。

 

 


幸せの青い鳥

2018-01-07 06:34:22 | 探鳥

 なんやかんやで1月10日が使用期限の18きっぷを使いきれずにいる。5日使えるのに

3日も残してしまった。今日は仕事日なので、8,9,10の3日間で使い切ってしまわなきゃ。

予定としては吹雪と温泉を目当てに東北方面に行くつもりだが果たしてどうなることやら……。

 

 今日はあまり時間がないので、冬鳥のルリビタキを。

良く行く公園で見かけたルリビタキ、まだ警戒心が強いのか枝先でスマしている。

 

 こっちを向いてくれないかな

 

 やっと少しだけ向いてくれた

 

 嬉しいことにちょっとだけ近くの枝に来てくれた

 

 正面顔はちょっと滑稽だ

 

 近づきすぎたようで

 

 飛ばれてしまった

 

 でもあまり遠くに飛んでしまわないのがよい。

 

じっと下を窺って

 

 素早く地上に飛び降りた

 

 周囲を警戒しながら餌を探している。

 

 何か見つけたようだ

 

 地上にはほんの少ししかいない。すぐに飛び立ってしまう。

 

 うんまたこっちを見ているなと言わんばかりの表情

 

 フンっとお尻を向けられた。でも尾羽もまた可愛い。

 

 今回はまぁ こんなところでお開きにしよう。

 

 明日からは暫く、吹雪三昧だ。


真鶴半島を歩く

2018-01-05 08:47:48 | ハイキング

  

     高台からの真鶴港

 

 18切符を使って真鶴半島を歩いてきた。駅から歩いて4時間弱のハイキングで

ざっと一周できる。観光協会のパンフレットがここに。

 まずは真鶴駅から

 

駅前の大通りを曲がりながら下っていく。途中の家々が渋い。

 

 気合の入った家。錆の浮いたトタン塀に懐かしさを覚える。

 

 今はしもた屋の八百屋さん。錆びたシャッターに貼られた「未来をひらく」ポスター。

 

 港町特有の猫もあちこちで見かけた。

 

  いい面構えの猫だった。

 

 10分ぐらいで漁港が見えてきた。

 

 結構大きな船が停泊している

 

 一仕事終えた昼前の時間帯、港にはゆったりとした時が流れていた。

 

カモメたちものんびりと寛いでいるようだ

 

 こんな海辺にもコサギがいるんだ。

 

 頭上を頻りに飛んでいるのはアオサギのようだ、すぐ近くの松の木が塒になっていた。

 

 観光遊覧船乗り場の脇を過ぎる。

 

トビも下を窺っている

 

 漁港の中では船員が投げた魚をカモメたちが奪い合っていた。

 

天気はいい。海は穏やかに凪いでいる。遠くに見えるのは三浦半島だろうか。

 

 あの建物が立っている島は相模湾に浮かぶ初島だろうか。

 

 小さな岩礁にウミウがいた。

 

 港に沿ってハイキングコースが設けられている。迎えてくれるのはイソヒヨドリ。縄張りがあるようで

30m置き位で次々と現れる。

 

 しばらく行くと港沿いのコースは終わり。貴船神社の脇を過ぎてからは

急な坂を登って魚付き保安林に入っていく。

 

 薄暗い車道をしばらく歩くと、ケープ真鶴の建物が見えてきた。

 ここにはレストランは、土産物売り場、遠藤貝類博物館などがあるようだが、

用事も興味もない私は素通り。

 

 真鶴半島の突端にある三ツ石(笠島)

 干潮時には渡れる道が出来る。

 

折角だから下まで(標高差70mほど)降りてみる。

 

  適当な場所を見つけて、途中で買った弁当を食べた。潮風の味がついて

いつにも増して美味かった。カモメもそれを美味しそうに?眺めていた。

 

 

 

 磯釣りをしている人も多い。この辺一体は釣りやシュノーケリングのメッカでもあるようだ。

 

 海沿いのハイキングコースは去年の台風以来、通行禁止にされていた。

この先はいけない。向こうに見えるのは伊豆半島。

 

 潮騒遊歩道、番場浦遊歩道、森林遊歩道と抜けてお林展望公園まできた。途中

野鳥の声が喧しかったが、残念ながら姿はほとんど見えなかった。

パターゴルフのコースが設けられている、客は見当たらない。

 

 ここには中川一政のアトリエや西部警察のロケで使われたという消防車が

展示されていたが、全く興味がないのでこれも素通り。

 

 枝先にアオジを発見。茂みの野鳥の声はどうやらこいつが正体だったようだ。

 

 ここから駅までは上り下りしながら一時間ぐらいかかって戻った。駅を出発したのが10時ぐらい

で戻ったのが午後2時なのでほぼ4時間のハイキング。潮風に吹かれて海や鳥を眺め

程よく疲れた良いハイキングだった。

この辺で。