野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

冬の野鳥①

2016-12-16 06:01:01 | 探鳥

 木枯らしが何度か吹いて、残された木の葉も大方散ってしまった。

散髪をしたばかりのようなすっきりとした木々。バーダー(愛鳥家)にとっては

待ちに待った嬉しいシーズンの到来だ。

 この日は小春日和、外歩きが楽しくなるポカポカ陽気の日だった。

 陽気に誘われ、近所の池のある公園に出かけた。

 因みに小春日和は英語ではインディアンサマーというらしい、尤もこちらの言葉には

「落ち着いた人生の晩年」の意味もあるのだとか……。

 

樹上のキジバトも暑かったようで、水たまりに飛び込んで水浴びを始めた。

 

 

 

すぐ近くではカシラダカが忙しなく餌場と梢を行ったり来たりしている。。

 

 

 

ちょっと離れた枝先に数羽のアトリの群れを見つけた。

 

渡ってきたばかりのようで警戒心が強く、地上にはなかなか下りない。

 

 

 伸びをしている姿が可愛らしい

 

小首をかしげてこちらをうかがっているようだ。

 

 

 倒れた葦の湿地帯にクイナがいた。

同時に向こうもこちらに気付いたようで、目線を合わせてしまった。

 

 動かずじっとしていたら再び餌さがしを始めた。

おやザリガニのようなものを口にくわえている。

 

 

 その時再びこちらに気付いたようで逃げ出した。

 

 逃げ足は本当に素早い、カメラが追い付かないほどだ。

 

 

 

やっと隠れ家に到着。

 

 この辺で。


秩父夜祭の朝

2016-12-11 21:16:04 | 旅行

 

  本町屋台

 

 もう一週間以上たってしまったのだが、秩父夜祭を見てきた。正しくは秩父夜祭の

大祭(12月3日)の朝、午前中に訪ねたということになる。(昼には帰ってきた。)

 

 毎年人混みがすごいことで有名な秩父祭りだが、今年は世界遺産に登録されたとかで

人出は例年の倍に登ったという。

 笠鉾・屋台の出る時間前、しかも夜祭の本格的な開始にはまだ10時間以上あるというのに

駅前はもう人だかりがすごい。思わず帰りたくなるがせっかく来たのでぐっとこらえる。

 

 出店はまだ準備中。

 

「お旅所」前の団子坂が夜祭の本番を迎えるにはまだ半日ある。お旅所で秩父神社の妙見菩薩(女神)と

武甲山に住む龍神(男神)が年に一度、12月3日に逢い引きをすると言われている。これが秩父夜祭の起源だ。

 

 市役所前の有料席は夜を待つ準備がすっかり整っている。映画代の4,5倍ぐらいかかるというが私には

縁がないので詳しくは自分で調べてください。

 

 秩父の町並みは古い由緒ありげな建物が多く、街歩きをしていても楽しい。

私的にはこれだけで十分一日楽しく過ごせそうだ。

 

 かなり年配の豆売りのおじいさん、表情、所作が生き生きしていた。張り紙は12枚あるが、

売っているのはピーナッツと乾燥イモの2種類だ。でももちろん……文句はない。

 

 秩父神社まで来たらもう笠鉾がやってきていた。

 秩父夜祭の山車には、4つの屋台と2つの笠鉾がある。興味のある方はこのサイトでどうぞ。

なおこのサイトの動画は極端に遅いので注意。

これは総体黒漆の中近坂鉾。

 

 神社の中では神楽が奉奏されている。

 

反対側からやってきたのは本町屋台

 

 

 

神社前で梃子の力で持ち上げながら方向転換させる「ギリ廻し」が始まった。

小太鼓のリズムが「玉入れ」という軽快な調子に変わった。ユーチューブでこんなサイトがあった。

 

 

 

 

屋台の中の天井も細工がほどかされている。

 

中町通りに出てみると出店の数がすごい。向こうからやってきたのは秩父屋台のうちでもっとも古い宮地屋台。

正面の水引幕は2羽の飛鶴の図柄。

 

 

 屋台で演じられている曳き踊りは「舌出し三番叟」といわれる。

 

 

 

中町通りでの本町屋台と中近笠鉾の擦れ違い

 

 

笠鉾や屋台の彫刻・図柄も豪華絢爛を極めている。これを動く陽明門という人もいるほどだ。

 

 

 

 

 

 人混みでぎっしりの中町通りから再び秩父神社に戻ってきた。

神社の神門前で本町屋台が曳踊りをしていた。

 

5歳のこの子が演じているのは「羽根の禿」という長唄の舞

 

同じく長唄の「舞妓」、踊っているの(右側の子)は中三の娘さんという。

 

昼近くなって身動きもままならないほど人が多くなってきた。祭りはこれからなのだが、私には

この辺が引きあげどころのようだ。できるなら今度は宿をとって、ゆっくり夜まで

いや明日の未明まで祭りの狂騒にどっぷりと浸りたいものだ。

 

 今日は 屋台の上に載った気合いの入りまくった宮地屋台の3人男で締めとしよう。

この辺で。

 

 


緑の博物館から多摩湖外周路をあるく

2016-12-08 07:03:20 | 散歩

 そろそろ冬鳥が見られるかと、埼玉県入間市狭山丘陵にある緑の博物館を訪ねた。

 

 すっかり枯葉で覆われた案内所の建物

 

 この辺は西久保湿地と呼ばれ、田んぼもあり今なお里山の風情が残されている。

 

季節が進み、背の高い葦も枯れて倒れ始めている。

 

 裏山を抜け多摩湖外周路に出る。一時道路状況が悪く、通行禁止にされていた箇所が

通れるようになっていたので入ることにした。

 

 厳重に有刺鉄線のある高い柵の中を行く。以前はこんな感じでなかったのだが

余りに道に迷う人が多いので、このようにされたのだと地元の人が言っていた。

 

 湖の傍まで降りてきたら狸の番と遭遇。暫らくにらめっこしてくれたので

ゆっくりと写真が撮れた。

 もう少し大きく撮ろうと欲張ったら、すぐに逃げられてしまった。

 

柵の向こうにレンズを突き出して撮った写真。

 

 楓の紅葉

 

 雑木林の紅葉も心にしみる。

 

 狭山湖の水源は一部の湧水を除き殆んどが多摩川からのもの。羽村堰から導水されて東京の水瓶となっている。

手前が導水口、向こうが狭山湖。

 

 

 再び多摩湖外周路に出る。暫らく歩くと六道山の公園が見えてきた。

 

一帯は野山北・六道山公園

 

この日は鳥見が目的だったのに、声だけでなかなか姿にはお目にかかれなかったが、

やっとモズに出会えた。

 小型猛禽類のモズだが、ちょっと優しげなので♀なのだろうか。

 

スズメもたくさん群れを見ることができた。

 

 

ここで暫らく休憩、昼食とした。

 

 向こうに見える煉瓦でできた建物は展望塔

 

 ここは秋の鷹のわたりの観察所としても知られるところ。因みに関東の富士見百景にも

選ばれている。蛇足だが、百景なのに128景選ばれているのは、水面下の政治家の泥仕合を

想像できて面白い。

 

登ってみた上からの風景。

 

 この日は薄曇り、遠くは霞んで展望がきかなかった。澄み切った日には富士山から都心まで

よく見渡せるのだが……。

 

ここからは再び多摩湖外周路に出て、約1kmほど歩いて緑の博物館まで戻った。

 


高幡不動

2016-12-03 20:34:19 | 散歩

  

 

 前回 SMAPのメンバーを苦労して思い出した快感に味を占めてか、

最近自己流の思い出し脳トレにはまっている。あの後試みたのはドリフターズのメンバー名

これは結構楽勝だった。次の山手線29駅も何とかクリアーできた。

大変だったのは東京23区名、これが15区までは何とかわかったものの

あと8区がとんと出てこない。いくら考えても浮かびそうもないので自力は断念し、

職場の人にも手伝ってもらって何とか23区までこぎつけた。因みに

最後まで残った3区は荒川区、文京区、中野区だった。

 

 さて今回は薬師池の帰りに浅川、多摩川の鳥見もかねて訪ねた高幡不動尊。

天気はすっかり良くなった。

 

 

境内の紅葉はまだまだ見ごろ

 

伽藍には紅葉がよく似合う。軒先には前夜の雪がまだ残っていた。

 

 

 

 紅葉は足元の階段も埋め尽くしている。

 

 

  これで今年の紅葉も見納めだろうか。

 

 

 

 裏山を登ると白く雪の積もった屋根が続く向こうに富士が望めた。

 

  

 雪の上に落ちた紅葉と黄葉がきれいだった。

 

 

 先ほど昔の知人(といっても20歳も年上の人だが)の喪中葉書が届き、

感じるところが多々あり何だか疲れてしまったので、早々にお暇することにしよう。

 この辺で。