本町屋台
もう一週間以上たってしまったのだが、秩父夜祭を見てきた。正しくは秩父夜祭の
大祭(12月3日)の朝、午前中に訪ねたということになる。(昼には帰ってきた。)
毎年人混みがすごいことで有名な秩父祭りだが、今年は世界遺産に登録されたとかで
人出は例年の倍に登ったという。
笠鉾・屋台の出る時間前、しかも夜祭の本格的な開始にはまだ10時間以上あるというのに
駅前はもう人だかりがすごい。思わず帰りたくなるがせっかく来たのでぐっとこらえる。
出店はまだ準備中。
「お旅所」前の団子坂が夜祭の本番を迎えるにはまだ半日ある。お旅所で秩父神社の妙見菩薩(女神)と
武甲山に住む龍神(男神)が年に一度、12月3日に逢い引きをすると言われている。これが秩父夜祭の起源だ。
市役所前の有料席は夜を待つ準備がすっかり整っている。映画代の4,5倍ぐらいかかるというが私には
縁がないので詳しくは自分で調べてください。
秩父の町並みは古い由緒ありげな建物が多く、街歩きをしていても楽しい。
私的にはこれだけで十分一日楽しく過ごせそうだ。
かなり年配の豆売りのおじいさん、表情、所作が生き生きしていた。張り紙は12枚あるが、
売っているのはピーナッツと乾燥イモの2種類だ。でももちろん……文句はない。
秩父神社まで来たらもう笠鉾がやってきていた。
秩父夜祭の山車には、4つの屋台と2つの笠鉾がある。興味のある方はこのサイトでどうぞ。
なおこのサイトの動画は極端に遅いので注意。
これは総体黒漆の中近坂鉾。
神社の中では神楽が奉奏されている。
反対側からやってきたのは本町屋台
神社前で梃子の力で持ち上げながら方向転換させる「ギリ廻し」が始まった。
小太鼓のリズムが「玉入れ」という軽快な調子に変わった。ユーチューブでこんなサイトがあった。
屋台の中の天井も細工がほどかされている。
中町通りに出てみると出店の数がすごい。向こうからやってきたのは秩父屋台のうちでもっとも古い宮地屋台。
正面の水引幕は2羽の飛鶴の図柄。
屋台で演じられている曳き踊りは「舌出し三番叟」といわれる。
中町通りでの本町屋台と中近笠鉾の擦れ違い
笠鉾や屋台の彫刻・図柄も豪華絢爛を極めている。これを動く陽明門という人もいるほどだ。
人混みでぎっしりの中町通りから再び秩父神社に戻ってきた。
神社の神門前で本町屋台が曳踊りをしていた。
5歳のこの子が演じているのは「羽根の禿」という長唄の舞
同じく長唄の「舞妓」、踊っているの(右側の子)は中三の娘さんという。
昼近くなって身動きもままならないほど人が多くなってきた。祭りはこれからなのだが、私には
この辺が引きあげどころのようだ。できるなら今度は宿をとって、ゆっくり夜まで
いや明日の未明まで祭りの狂騒にどっぷりと浸りたいものだ。
今日は 屋台の上に載った気合いの入りまくった宮地屋台の3人男で締めとしよう。
この辺で。