もう一週間以上前になるが、奥多摩のむかし道を歩いてきた。
むかし道の紅葉路の魅力は多摩川上流に展開する紅葉の美しさもさることながら
山道沿いの鄙びた集落、奥多摩のダム建設のための旧鉄路跡も同時に楽しめることだ。
距離も10kmとハイキングにはちょうど良く、標高差も200m弱と歩きやすい。
奥多摩駅前の昭和橋からの眺め
駅から5分ほど歩いた先にむかし道の入り口がある。
急坂を登り羽黒三田神社を右に見ていくとやがて廃線跡が見えてくる。
これは奥多摩のダム(小川内ダム1957年)建設に使われた資材運搬のための鉄路の跡
鬱蒼とくさむした鉄路が60年の月日を物語っている。
むかし道には道祖神も多い。供えられた花々から今も集落に住む人たちの
信仰心が深く読みとれる。
むかし道のもう一つの魅力は道沿いに現れる集落。
今も人が住んでいる家屋にも往時をしのぶ縁(よすが)を感じ取ることができる。
この辺は檜村集落
少し下ると檜村橋。ここからの紅葉は素晴らしい。下流側の眺め。
上流側もまた素晴らしい
少し歩いた先の道標
むかし道の紅葉は檜村橋からが本番。見どころを記した古い看板があった。
境の集落
廃屋となった家も多い
コンクリート壁に貼られてあるのは当番札。所々に空きのあるのが何ともさびしい。
崖の途中に作られた狭い墓地
廃線の高架跡は紅葉の中に埋もれている。
白髭大岩の迫る白髭神社
白髭神社を過ぎるとむかし道の紅葉のハイライト、惣岳渓谷が見えてくる。
樹齢約200年といわれるイロハ楓。
川沿いの紅葉もまた素晴らしい。
惣岳の不動尊
しだくら吊り橋からの下流の眺め
上流側
集落に植えられた銀杏の木と柿の木
鮮やかに黄葉していたイチョウ、暫く目を離すことができなかった。
葉をすべて落とし、実も残り少なくなった柿の大木
この辺で。