野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

棒ノ峰を登る

2016-09-12 12:37:34 | 散歩

 9月に入ってからは少し涼しくなったので、空模様を見ては近くの山に登っている。

今回は奥武蔵と奥多摩にまたがる山、棒ノ峰(969m)。

名栗湖入口の駐車場に車を止めて歩きはじめる。白谷橋の登山口までは25分。

登山口には以前湧水があったのだが、いつの間にかなくなっていた。

 針葉樹林帯をゆっくりと登っていく。

 

すぐに小沢の流れる音を左側に聞くようになる。

 

棒ノ峰は標高が高い山ではないが、登山路の多くが渓谷沿いにありしかも森林の

中を登るので、夏でも涼しい登山を味わうことができる。

 

登山ガイドブックには初級向きとあるが、つい最近ここでは滑落死の事故があった。

とりわけ雨の時や下りにこの道を使うときは注意しないと危険だ。。

 

両側から崖が迫るゴルジュを抜ける。

 

右手のがけを登ると林道に出る。

 

倒木についた白いキノコ

 

 山道にはミズヒキが多い

 

時折見かけるのはヤマジノホトトギス

 

登山口から登ること1時間と少し、岩茸石(いわたけいし)が見えてきた。

 

ここから権次入(ごんじり)峠までは短いがかなりの急登。木段が壊れていて登りにくい。

道の脇にハッとするような真っ赤なタマゴタケがあった。

 

アザミの仲間

 

 見かける花は初秋の地味な花が多い。ヒヨドリバナ

 

コウヤボウキ

 

ヤブマメ

 

これはツリバナの実

 

権次入峠から10分ほど登ると突然視界が開け、棒ノ峰頂上にでた。

 

頂上のススキが風に揺れている。

 

この山の魅力は薄暗い渓谷沿いの道を登りつめた先に、不意に広がる明るい

伸びやかな展望といえよう。

 東京方面を見やる。この写真ではわからないが、スカイツリーまで肉眼で見られる。

 

 頂上の草原の上をアキアカネが群れを成して飛び交っている。

 

頂上は広い。この日は4組、6人ほど先客がいたが休むスペースには困らない。

 

 適当な日陰を見繕ってお昼にした。

 

食べた後は草原に寝ころび暫く秋風を浴びた。

昼過ぎて先客たちが次々と下山した後は、心地よい頂上を

独り占めして至福の時を過ごした。

下山は滝ノ平尾根を下り一時間半かかって駐車場まで戻った。