深堀大三郎の生涯マナビスト

自然や街を歩いて観察するのが大好き、歩いて歩いて楽しみたい。
また、お城の石垣を眺めると力が湧いてくる。

「この所長を支持したい」

2011-05-27 11:16:57 | Weblog
海水注入独断継続の吉田所長はこんな人(読売新聞) - goo ニュース
このような緊急のとき、命を懸けても従ってくれるような部下と上司がいたかと思うと、「結果よし」で所長を支持したい。作業員は殆ど協力会社の社員と思われる。東電そのものに忠誠心があったとは思われない。では何故に?それは「誇り」があったと考える。それを引き出すリーダーシップが所長にあったものと考えると納得できる。「誇りの服従」である。そうでなければ、命を懸けた「注水作業」なんてできるはずが無い。

「一体どうなっているんだ!政府と東電」

2011-05-27 10:20:25 | Weblog
一刻を争う緊急のとき、政府=菅総理と東電は何をやっていたんだろう。

「止める」「冷やす」「閉じ込める」という一連の基本作業に最先端の作業員は「命」をかけて取り組んでいたと思う。少なくともそのように思う。

今、原発一号機の海水注入について、「55分の海水注入中断」騒ぎは、何も無かったことが「はっきり?」した。「?」は一応信じるとして・・・・

現在までの様子では、菅総理(政府)及び東電のトップの指揮命令系統が全く機能していなかったということである。

「菅さんのイライラ的怒り」や「海江田大臣のオドシ」があったころ、既に東電現場の方々の心は上と離れきっているとブログで書いたことがある。

それは、大企業の効率化と合理化を錦の御旗にする「組織」に問題があるように感じたからである。

たとえ、「一喝」して部下を動かそうとしても、最先端の作業員そのものが東電社員でない現状ではうまく行くはずはない。

原発現場の専門家は、協力会社の社員であり、当然、直接の上司は現場の所長である。

平時はこれで十二分儲けさせてもらっているだろうが、一旦緩急の場合はそうは問屋がおろさない。

そこまで考えた組織で無い限り、このような組織を、「組織の硬直化」というのである。決して、最良のビジネスモデルとは言い難い。

私は、今回の場合、現場の所長の行動を評価する。たとえ、性格的に問題があったといわれようとも・・・結果はそれが最良であったと思うから。

逆に、海水注入を躊躇して55分間も議論していた政府の対応を問題にしたい。

また、むしろ、このような組織を「良」とし、「従業員の責任感のある満足できる環境を無視した」組織作りしてきた経営トップに疑問を感じるのである。

結局のところ、「人材」の良し悪しに帰結する。

現在、政府も東電も重い組織病に罹ったいるように考える。