深堀大三郎の生涯マナビスト

自然や街を歩いて観察するのが大好き、歩いて歩いて楽しみたい。
また、お城の石垣を眺めると力が湧いてくる。

「菅総理の責任感」

2011-05-26 07:45:12 | Weblog
「いった、いわないを論ずるのは不毛」みたいなことをいう人もいるが、国の最高責任者の場合は簡単には「そうですか」といえない。

原発事故の初動については、不可思議な出来事があったことがどうやら明らかになりつつある。

特に、水素爆発とメルトダウン、そして、放射能汚染まで発展した原因と思われる、海水注入をめぐる政府と東電間の食い違いは、「言った」「言わない」レベルの問題ではない。

統合本部長を兼務している菅総理の、「イラ菅」という個性で片付けられるものでもない。

《首相が怒鳴った「ワケ」》2011.4.30日経朝刊を読んだとき、東電側に全面的不信感を持ったものである。

しかし、時系列をよく調べてみると、あながち一方的「東電が悪い」の判断は非常にまづいと思うようになった。

なぜなら、政府側との食い違いが明らかになるにしたがって、一方的に「俺たちは善」の姿勢が見え見えとなってきたからである。

すなわち、菅総理と海江田大臣の「オドシ」という考えられないような反人道的な「責任の押し付け」的言動があったという事実も明らかになっている。

この問題は、政府、東電共に一人称で考えなければいけない問題である。

にもかかわらず、菅総理は、「逃げの一手」を決め込んでいる。

この態度は、最高責任者としての資質を通り越しているように思われる。

このような状態で、時だけ過ぎるようでは、被災者にとって耐えられないことであろう。

もうそろそろ、菅総理も正直に最終責任を取って新しい人に後を任せたほうがよさそうである。